一ノ倉沢烏帽子沢奥壁中央カンテ(谷川岳)

★山域:一ノ倉沢烏帽子沢奥壁中央カンテ(谷川岳)

★日付:2026.05.31(日)

★天気:晴れ

★山行形態:個人山行、アルパインクライミング

★参加メンバー:木村、土田た

★ルート記録:

一ノ倉沢烏帽子沢奥壁中央カンテ(4級下 Ⅴ)

■奇数Pは木村リード、偶数Pは土田たリード

1P 40m Ⅲ+ バンド〜フェイス
終了点 ボルト2
(出だしのバンドのトラバースは足元が狭いので緊張する。フェイス下部は草混じりで滑る)

2P 50m Ⅲ 緩いフェース
終了点 ボルト2
(やや左上ぎみに直上。中間支点ほとんどなし。岩脆い)

3P 40m Ⅳ バンド〜カンテ
終了点 ボルト2
(カンテに出るまでのバンドは岩が滑る。ルート名の中央カンテは思ってたより岩が脆い)

4P 50m Ⅲ カンテ
終了点 ボルト2
(ほぼ直上。このピッチも岩は堅くない)

5P 30m Ⅳ ルンゼ〜チムニー
終了点ボルト2
(チムニーはバック&フットで突破。チムニー出口は階段上。チムニー上部、左の岩の方に残置中間支点があるが取りに行くと岩が非常に脆く悪いのでそのまま直上した方がいい。回収で一苦労)

6P 40m Ⅲ
フェースを左上し、カンテ上を右へ
終了点 ボルト2
(出だしを左から周りこんで右上。残置中間支点ほとんどなし。岩が脆く気が抜けない)

7P 30m Ⅴ
ピナクルから垂壁を越し〜かぶったコーナークラック
終了点 ボルト1.ピン1
(垂壁は少し立ちこむと頭上にガバホールドがあるが岩が取れそうだった。A0用意の残置スリングも垂れてる。
コーナークラック下部のフレークがアンダーガバ。レイバック気味に体を上げて突破)

8P 30m Ⅳ
スラブを左上〜凹角
終了点 ハーケン3(正しい終了点はボルト1、ハーケン1)
(岩が脆く、草多めで滑る。ロープ半分のコールがなく終了点をすっ飛ばし10mほどロープを伸ばしてしまった)

9P 40m Ⅲ
ルンゼを渡って左の草付帯へ
終了点 ハーケンたくさん残置ごちゃごちゃ
(頭上に見えてる烏帽子岩の肩まで)

◆下降路
9P終了点の烏帽子岩の肩から30m空中懸垂。笹薮を横断して南陵ルート終了点へ。6ルンゼ下降路を懸垂して南陵テラスへ

★感想:

(木村)2年ぶりとなる谷川岳・中央カンテに行ってきました。朝2:15頃にインフォメーションセンターを出発。下部の巻き道やテールリッジの取付きも今回はスムーズで、中央カンテには一番乗りを果たすことができました。中央カンテは多くのクライマーに登られている人気ルートですが、実際には浮き石や動く岩が多く、登攀そのもの以上に神経を使いました。大丈夫だと思って立ち込んだスタンスが崩れて落石を起こしてしまったり、ロープによる落石も一回あったりと、冷や汗をかく場面も。また、登攀中も他のルートから度々落石の音が響いていました。幸い大事には至りませんでしたが、アルパインクライミングにおいては、お互いに細心の注意を払う必要があると改めて痛感しました。
今回は奇数ピッチを担当し、登り自体は概ね問題ありませんでした。以下、印象に残ったポイントです。
・5ピッチ目(ルンゼ〜チムニー)
チムニーが狭そうに見えたため入るのを避け、左のフェースを登りました。ハーケンがあったので行けるかと判断したのですが、思いのほか悪かったです(相方のツッチーは、私の支点を回収したあとチムニーに戻ったとのことでした)。
・7ピッチ目(ピナクル〜垂壁〜コーナークラック)
出だしのフェースでスタンスが拾えず、残置ハーケンの誘惑に負けてA0してしまいました。その後のコーナークラックは支点がなく難しく感じられがちですが、今回はカム(#1、#2を使用)を持参していたのが大正解でした。
・6ルンゼ下降ルートまでの移動
過去に何度か来ているはずが、ルートをすっかり忘れていました。笹薮が濃くて踏み跡も当てにならず、しばらく右往左往することに。最終的に、やや枯れ沢のようになっている場所を下ったところで、南稜終了点でビレイしているクライマーの姿が見え、心の底からホッとしました。
無事に登攀を終えた後も、懸垂下降終了点からのバンド移動やテールリッジの下降など、フリーで行動するセクションで緊張する場面が多々ありました。「絶対に落ちない」とは思いつつも、万が一ツルッと滑ったらアウトな場所もあり、最後まで危険と隣り合わせでした。最後は集中力が切れかかり、残置ロープに頼って降りる場面もありました。
5月に2回も谷川岳へ行き、正直いまは「お腹いっぱい」という気持ちです。次はもう少し整備された、純粋に楽しめるアルパインルートに行きたいです。

(土田た)全9P 今回は奇数 木村、偶然 土田貴で登りました。中央カンテは南陵、中央稜と比べて全体的に岩が脆く、草付き部分も多く(滑る)最後まで気が抜けなかったです。Ⅲ級ピッチは中間残置もほぼないので気持ち悪いです。核心の7Pは木村さんにお願いしたので私はフォローで気楽に気持ち良く登れました。中央カンテは一回行けばもういいかな〜って思いました笑
下降は南陵にもの凄い人数がいたので同ルート下降も考えましたが、ロープ回収で落石させる可能性大なのでセオリー通り南陵ルートから下降しました。(同ルート下降一組いましたが南陵へ向かう横断バンドにばんばん落石させてました…)
今回の反省点。南陵懸垂2回目で6ルンゼへそのまま降りてしまいました。(2回目の懸垂50mいっぱいで南陵と合流だと思いこんでました)45mほど降りた所が棚になっててボロボロの錆びたハーケンの懸垂支点があり間違いだと気付きました。下降してくる木村さんには「こっちダメと言って15mほど上の南陵ルートの終了点で待機してもらいました。)ここからは必死の登り返しです。本番で初めて使いました。フリクションヒッチ2箇所に命を預けてる感覚は何とも言えません。杉滝で練習してなかったら進退極まる所でした。もっと周りの状況判断できるように精進します。

★山行の詳細はヤマップにアップしてあります。

 https://yamap.com/activities/48807362

2P目を登ってくる土田た
3P目終了点でビレイする土田た
4P目を登ってくる土田た
5P目をリードする土田た
7P目終了点でビレイする土田た
核心の8P目を登ってくる土田た
烏帽子岩の肩でWピースする土田た
烏帽子岩の肩から空中懸垂下降を開始する土田た
6ルンゼ右俣へ懸垂下降を開始する土田た
6ルンゼ右俣内から懸垂下降する土田た。この後やらかす

投稿者: 新潟クライミングクラブ

新潟クライミングクラブは新潟市にある山岳会です。フリークライミング、クラッククライミング、アルパインクライミング、アイスクライミング、沢登り、山スキーなど幅広く活動しています。

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