一ノ倉沢烏帽子沢奥壁南稜~国境稜線(谷川岳)

★山域:一ノ倉沢烏帽子沢奥壁南稜~国境稜線(谷川岳)

★日付:2026.05.16(土)

★天気:晴れ

★山行形態:個人山行、アルパインクライミング

★参加メンバー:山宮(L)、中村、加藤

★ルート:谷川岳インフォメーションセンター駐車場→一ノ倉沢出合→(一ノ倉沢の夏道~雪渓を登る)→(間違って滝沢リッジ下部岩場を少し登るが、間違いに気付いてテールリッジ基部へ)→テールリッジ基部→(テールリッジを登る)→中央稜取付→南稜テラス→(南稜を登攀)→南稜登攀終了地点→5ルンゼの頭→国境稜線に合流→一ノ倉岳に寄り道→谷川岳(オキの耳)→谷川岳(トマの耳)→谷川岳肩の小屋→(西黒尾根を下る)→西黒尾根登山口→谷川岳インフォメーションセンター駐車場

★ルート状況(2024年5/16現在のものです。)

◆一ノ倉沢出合~テールリッジ基部
・一ノ倉沢出合からテールリッジ基部まで雪渓通しで歩けません。右岸の夏の高巻き道を使いしばらく登ってから沢へ下りて雪渓に乗ってからは雪渓の通しでテールリッジ基部まで歩きました。
・雪渓歩きに慣れてない人はチェーンスパイク等があると安心だと思います。

◆テールリッジ基部~中央稜取付~南稜テラス
・今回は雨で濡れた岩がまだ乾いてないところもあり滑って転ばないよう注意しながら歩きました。
・残置フィックスを使用する場合は大丈夫そうかどうか確認しましょう。

◆一ノ倉沢烏帽子沢奥壁南稜(3級上、Ⅴ)
・ルートは過去に登った時と比べて特に変化はなかったので各ピッチの詳細については割愛します。(詳細を知りたい方は過去レコで確認してください。)
・ピッチの切り方については前回登攀した時と同じに切りました。(以下の通りです。)
 ①1~2P目と6P目の終了点はいつものところでピッチを切りました。
 ②3P目は草付を登り短い垂壁の基部にあるリングボルトの支点でピッチを切りました。
 ③4P目は短い垂壁を登り終えたところにあるハンガー2つの支点はスルーしてその先の右の足場がテラスになっているところのRCCボルト3つの支点でピッチを切りました。
 ④5P目はリッジどん詰まり(カンテ~右の凹角の基部)にある残置ハーケンの支点をスルーして最後の垂壁の基部にあるハンガー1つとRCCボルトとリングボルトの支点でピッチを切りました。(前回は上記4P目の終了点から右上して馬の背リッジへ登り5P目終了点まで登ったが50mロープでギリギリだった。今回は上記4P目の終了点から左へ出て岩を1段上がってから馬の背リッジへ逆くの字ラインで登ってからロープを伸ばしたが今回も5P目終了点まで50mロープでギリギリだった。終了点用に使用したスリングが120cmでセカンドビレイするのに確保器にロープをセットできなかったので120cmスリングを足して対処しました。)

◆6P目終了点~国境稜線
・6P終了点から少し登って岩が出た足場の安定したところでアンザイレン解除してロープを片付けクライミングシューズからアプローチシューズに履き替えました。そこから懸垂岩までの岩場はフリーで登り(今回は岩が乾いていて快適に登れました。)、終盤の草付きは薄い踏み跡のあるところを登っていきました。懸垂岩から5ルンゼの頭までは明瞭な踏み跡を登っていきました。

・5ルンゼの頭は岩が脆いので念のためロープを出して登りました。(前回の感想では『岩は脆い部分もあるがラインを選べばそれほどではないと思った。』とありますが、今回は脆い岩しかなかったという感想です。)基部にリングボルトが2つあります。左よりから直上し、途中から右へトラバースして回り込んで灌木帯のルンゼを直上し、終了点は灌木にスリングで構築しました。

・5ルンゼの頭を越えてしばらく明瞭な踏み跡を登っていくと最後は薄い踏み跡のハイマツ帯の藪漕ぎをして国境稜線へと出ます。

◆国境稜線からの下山
・国境稜線に出たところ→一ノ倉岳で装備解除→谷川岳(オキの耳)→谷川岳(トマの耳)→谷川岳肩の小屋→西黒尾根のルートで下山。良く整備された一般登山道で歩きやすいです。

★感想:

(山宮)今回は1P目をリード、残りの2~6Pは加藤さんがリードしました。(6P目は私がリードする予定でしたが、加藤さんが他のピッチを快適にリードで登れてるし、6P目の岩も乾いていて登りやすそうだったので加藤さんにリードしてもらいました。)岩はいつも濡れているところも乾いていて快適に登れました。(谷川らしくないですが・・)この日の南稜には千葉の先行パーティー4人(2人×2組)と後続の埼玉・神奈川の2人、その後ろに3人1組のパーティーが登ってました。アプローチシューズのせいなのか?(ソールが薄い?)下山中は中足骨頭部が痛かったです。
反省としては、まだ薄暗い中のテールリッジへのアプローチ中、雪渓で滑って転ばないよう下ばかり見て歩いていたらいつの間にかテールリッジ基部を通り過ぎてしまってました。目の前に岩が出てきたのでそこが当然テールリッジ基部だと思いこんでフリーで登っていきました。『雪渓でテールリッジを右側面から登れず正面から登ると悪いなー』と思いながらもリングボルトが4つあるところまで登っていくとそこから上は更に悪く見えたので2人にはそこで少し待機してもらい、ロープを出し上でフィックスしようとフリーで10~15mぐらい登っていくといつもとは違う感じに気付き、『登りすぎたか?』とクライムダウンしようとすると下の2人から「あっちを登っているのがテールリッジじゃないですか?」と言われそちらを見るとテールリッジでした。そこで間違ったところを登っている(滝沢リッジ下部岩場を登ってました。)とようやく気付きリングボルトが4つあるところを懸垂下降支点に使って50mダブルロープ2本で50m懸垂下降して岩場基部まで下りました。結局1時間20分ぐらいタイムロスをしてしまいました。薄暗い時の行動は慎重にしないといけないなーと反省です。

(中村)当初4.5.ピッチの馬の背リッジをリードで登る予定でしたが、家で何回かセカンドビレイの練習したり、前々日に正しく出来ているか、進藤さんに見てもらったりしたのですが。自信が持てずセカンドで登る事に実際、翌日に杉滝で練習したら、ロープが流れたり絡まったりしたので、今回はセカンドで良かったとは思いました。練習をしてリードで登れる様に頑張ります。普通の登山で谷川岳に登った時に、岩登りをしている人が見えて、スゴイ人達がいるなぁと思って見ていましたが、まさか同じ所を歩けるは、、、、とても感慨深いです。これからも技術研鑚して事故の無い様に登って行きたいと思います。ありがとうございまいた。

(加藤)取り付きでルートを間違え一度懸垂して、1時間ほどロス。雪渓を戻り、正規のテールリッジから復帰。2p目以降全て(3~4は4Pと連結し、全部で6Pまで)リードで突破。馬の背リッジの1点、6p目の棚あがり手前だけ一手が少し緊張あり。たくさんリードできてラッキーだった!リードをたくさんしたことで、練習では分からない応用力がついたことが収穫だった(馬の背リッジで最初にヌンチャクを使いすぎて、後半に使いたいときにヌンチャクが不足する。ヌンチャクたくさん使うと摩擦でロープが重すぎる。5P目で6P起点の終了点までいくと、ロープパツパツでATCにロープかけれず、現場で考えて終了点のO環を120スリングで伸ばして対応等)。フリーでもアルパインでも、登攀以外でも支点構築など考えることの大切さを改めて実感しました。1月中旬からクライミングをはじめて、南稜リードに行くとは思っても見ませんでしたが、とても楽しく、いろいろなところで経験を積んで学び、成長していきたいです。今後もご指導よろしくお願いいたします。

★山行の詳細はヤマレコにアップしてあります。

 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-9741179.html

 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-9720837.html

正面にテールリッジ・・・だと思ってましたが雪渓を登りすぎて滝沢リッジ下部の岩場に取付いてしまう
間違いに気付き懸垂下降で岩場基部まで下りる
タイムロスしてテールリッジ基部に到着
テールリッジから見た衝立岩
テールリッジを登ってくる中村と加藤
南稜登攀開始
1P目を登ってくる加藤
2P目をリードする加藤
3P目終了点に到着した加藤
3P目終了点のフォロー2人
4P目をリードする加藤
5P目の馬の背リッジを登る中村
6P目を登る中村
南稜6P登攀後、ロープを片付けアプローチシューズに履き替えてフリーで登っていく
尾根に出る
尾根を登ってくる中村と加藤
5ルンゼの頭
5ルンゼの頭はロープを出して登る
一ノ倉岳へ
一般登山に合流

投稿者: 新潟クライミングクラブ

新潟クライミングクラブは新潟市にある山岳会です。フリークライミング、クラッククライミング、アルパインクライミング、アイスクライミング、沢登り、山スキーなど幅広く活動しています。

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