★山域:前穂高岳北尾根(北アルプス)
★日付:2026.05.02(土)~04(月)
★天気:
5/2 晴れ
5/3 曇り→前穂高岳山頂(15:15ぐらい~)から雨が降り出しガスる。明神岳への稜線上は強風
5/4 小雨中は停滞→曇りになってから出発(稜線上は強風で奥明神沢に入ると風は無くなる。)→上高地BT着後に雨
★山行形態:山岳会山行・アルパインクライミング
★参加者:山宮(L)、大倉、三富、中村、加藤
★ルート:上高地BT→徳澤→奥又白池登山口→中畠新道分岐→(パノラマコース~慶応尾根を登る)→前穂北尾根七峰取付→5・6のコル(テント泊)→前穂高岳→奥明神沢のコルの少し手前(テント泊)→奥明神沢のコル→(奥明神沢を下降)→岳沢小屋→上高地BT
★ルート状況(2026年5/4現在のものです。)
・上高地には登山ポスト、トイレ、水場、山小屋は豊富にあります。
【上高地BT~パノラマコース登山口~慶応尾根】
・徳澤園までは林道。
・新村橋は架け替え中なので一つ手前の橋を渡って梓川右岸へ。
・中畠新道分岐からパノラマコースへ。中畠新道分岐の手前から雪道。
・慶応尾根からバリエーションルート。尾根に入るとしばらく籔漕ぎ。籔漕ぎが終わり雪壁を登ると北尾根が見える。北尾根が見えたら七峰取付を目指して雪壁を左上。
【前穂高岳北尾根】
・(七峰)七峰からの下降で懸垂下降1回。
・(六峰)登りは急なので灌木を掴みながら雪の付いたところを登った。
・(5・6のコル)テント泊した。
・(五峰)急雪壁なのでステップを確実に決め登った。
・(四峰)下部で1箇所、上部で1箇所、お助け紐を出した。
・(三峰)3ピッチロープを出した。ピークを右から巻くところもロープを出した。
・(二峰)二峰からの下降は懸垂下降1回。
・(一峰(山頂))山頂への登りは右の雪壁は雪が少なく不安定なので正面の岩に左からの取付いて登った。
【前穂高岳~奥明神沢のコル~奥明神沢~上高地BT】
・前穂高岳から奥明神沢のコルの少し手前のテント泊適地までの稜線で1回懸垂下降した。
・前穂高岳から奥明神沢のコルの少し手前のテント泊適地までの稜線で明確に見えていた東側の尾根へ間違って行ってしまい、その尾根から西側へ雪渓を下りたが間違いと気づき正解尾根へ登り返して復帰した。(間違い尾根から下降した地点はA沢下降点だった。東側に下りれば奥又白池に着く。)
・奥明神沢のコルの少し手前のテント泊適地でテント泊した。
・奥明神沢は快適な雪渓下降。雪渓にクラックは無く下まで繋がっていた。
・岳沢小屋からは夏道を使って下山した。
★感想
(山宮)1泊2日の計画でしたが時間通りに進めず5/3は奥明神沢のコルの手前でテント泊となりました。全歩荷の登山は疲れました。共同装備はカム1式を全行程、4人用テントのポールは徳澤園まで、ダブルロープ1本は3日目だけ、と持ちましたが重かったです。3日目は下山のみでしたが濡れた装備は重く疲れました。トレースは無くなっていました。前穂北尾根以外のアプローチとデプローチは雪山猛者の加藤さんと中村さんに先行してもらいトレースを付けてもらいました。前穂北尾根ではほぼ私が先行してトレースを付けましたが後続メンバーのためのステップ切るのためのキックステップが疲れました。2日目に涸沢から5・6のコルに登ってくるパーティーが2組見えましたが、私たちに追いついてきませんでした。(敗退して涸沢へ下山した?)その他にパーティーは無く貸切の前穂北尾根となりました。前穂高岳の山頂に着くと雨が降ってきて風も強くなりガスって尾根も見ずらくて大変でした。間違い雪渓に下らないようガスってよくわからないダイレクトルンゼの雪渓は下らず明神岳への尾根を歩き奥明神沢のコルから下降しようと稜線を歩きましたが体力的に限界近いメンバーや岩に慣れてないメンバーもいたりして想像以上に時間がかかりました。1回間違った尾根に入りこみ間違った雪渓へ下って(A沢のコルから東側へ下降)しまって登り返しましたので時間&体力ロスしました。正解尾根に戻り進んでいくと奥明神沢のコルの手前に若干ですが風が避けれてテントが張れるスペースがあったのでそこでテント泊としました。
2日目のテント泊は下記の通りいろいろ大変でした。
①強風下でのテント設営→4人用テント(エスパース)の4箇所の紐をピッケルで固定、2人でテントを押さえているうちに1人が全荷物をテント内に入れて1人がテント内へ。次に2人もテント内に入り設営終了。フライは張る余裕なく張りませんでした。
②テント内が水浸し→ テントに入ると中にはすでに水たまりが・・・テントは傾いていて私が寝るところは傾斜の下で水たまりが多数できました。フライをしてないので雨風でテント内は夜間ずっと水しぶきが飛んでいました。途中フライを寝袋の上にかけましたがフライの上に水たまりができてました。
③服もシュラフも濡れて乾かない→テントに入った時点で荷物はすでに濡れていてハードシェルはもちろんダウンやシュラフも濡れてました。これは朝まで乾くことはなく濡れた状態で一晩過ごしました。(ナンガのシュラフを持っていっていたので軽量化のこともありシュラフカバーを持っていかなかったのですがそれが災いしました。シュラフ下半分はザック入れ用のビニール袋を使ってたのでそこまで酷い状態にはなりませんでしたが上半分は無防備でした。最悪の夜でした。)3日目の朝、明るくなったので行動しようとメンバーに声がけすると三富さんから「今日は停滞しないんですか?」と・・・外に出て2人テントの2人に声がけすると加藤さんから「雨の中の行動はちょっと・・・明日は晴れ予報だし今日は停滞しましょう」と・・・「では停滞で」と言いはしたものの、この状態であと24時間我慢するのはしんどいし嫌だなーと横になっていると、2人テントの中にいた中村さんから「今から2時間ぐらい雨が止む予報なので下山しませんか?」と声がかかり即「下山しましょう」と答えて下山しました。強風の中、下山開始するとひと山越えたところが奥明神沢のコルでそこから奥明神沢の雪渓に下りると風は無くなりそこからは快適に下山できました。
反省としては、
①工程の計画が甘かった?メンバーの力量を見定めることができてなく時間がかかり2日目で下山できなかった。2日目夕方から天気が崩れることも考慮して余裕を持った計画を立てるべきだった。
②雨が降ってきたところでテント泊にするべきだった。前穂高岳の山頂で雨が降ってきた時点で上高地BTまでの下山は諦め(このときはまだ最終バスの時間に間に合う?もしくはタクシーでも。最悪さわんどまで歩く。と考えていた。)早々にテント泊するべきだった。そうすれば荷物が濡れることなくテント泊でき仮に翌日停滞でも問題なく停滞できたはず。(強風の中、前穂山頂直下で適地を探すのが困難ではあったが・・・)
③結果的に雨が降る気温だったので低体温症にはならなかった(逆に雪が降るよな気温なら雨ではなく雪なのでそこまで荷物が濡れず快適なテント泊ができたと思います。)ですが危うく遭難するところでした。今回の件は反省し今後の糧とします。
(中村)初めての泊まりでのアルパイン山行、個人山行分を入れて5日分の食糧、ハーネスやロープを入れたザックの重さ!雨の中でのテントでのビバークと貴重な体験をする事が出来ました。
(加藤)会山行への参加は初めてで、大人数で歩くのも初めての経験でした。体力や経験の異なるメンバーで歩く難しさを感じ、自分の課題も見えた山行となりました。クライミングは3峰でロープを出しましたが、無雪期グレードでは3級上とはいえ、重荷+残雪期という条件では緊張感が大きく、特にトラバースは怖さも感じました。谷川南稜と同じグレードでも、時期や荷重によってこれほど体感が変わるのかと実感しました。条件の違いが与える影響の大きさを学ぶ良い機会になりました。また、あれほどびしょ濡れになる悪天候でのテント泊は初めてでしたが、寝袋内は暖かく、ダウンの上にハードシェルを着て寝るとシェルが乾くほどでした。「濡れていても、気温が極端に低くなければ何とかなる」という経験ができたのは大きな発見でした。今回の山行は、自分にとって大きな糧となりましたし、同時にクライミングのレベルアップの必要性も強く感じました。今後も経験を積み、力をつけていきたいと思います。
★山行の詳細はヤマレコにアップしてあります。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-9669977.html
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-9644154.html

















