★山域:荒船山艫岩 昇天の氷柱(群馬県)
★日付:2023.01.19(木)
★天気:晴れ
★山行形態:個人山行・アルパインアイスクライミング
★メンバー:山宮、他1名
★ルート状況(2023年1/19現在のものです。)
◆アプローチ
・内山峠の荒船山登山口から一般登山道を登っていき、一杯水のところから一般登山道を外れて左へ進路を取りしばらく歩いていき攀船記の取付を過ぎて更に奥へ歩いていくと昇天の氷柱の取付に到着します。
◆艫岩 昇天の氷柱(4級上 Ⅵ-)(ルートグレードは参考にした最新のトポ図からで、あとは山宮の個人的な感想です。
全体的に
・割れやすい氷でした。
・氷は全4ピッチともありました。(4P目は傘氷は崩落、その上部はドライです。)
1P目(35m Ⅴ+)(フォロー)
・取付からのフェース状の氷瀑は氷が割れやすく1発でアックスが決まることが少なかったです。
・フェース状の氷瀑を登ると次は洞穴が現れるがアックスを振るのに難儀しそうなのでリードのWさんは左のチムニーを登る。
・前回同様今回も1P目の洞穴脇のチムニー登りの区間がやはり核心でした。(身体がデカ過ぎ?てバック&フットできず、身体を岩に挟みながら落ちないようズリズリと高度を上げましたが足が上手く使えないとつらいです・・・)
・終了点は灌木にスリングを巻いて構築。
2P目(25m Ⅳ-)(リード)
・出だしの滝は最初に右の岩を登って途中から氷を登り右側のラインを登りました。滝を越えると傾斜の緩い滝を登る。
・終了点は3P目のから少し下にあった氷にアイススクリュー2本で構築。(3P目をリードが登るときにはこの上の氷の無い平らな場所でセルフは取らずにビレイ。)
3P目(15m Ⅵ-)(フォロー)
・氷が割れやすくアックスを何回も振ってしっかり決めるのが面倒になり適当に登っていたら氷が切れてアックスが抜けてフォール1回しました。
・氷だけで登れば少し被っているところもあるのでⅥ-はあると思いますが両サイドの岩壁を使えばⅥ-は無いです。
・終了点は4P目基部の左脇の壁にあるハンガー2つを利用。
4P目(25m Ⅴ)(リード)
・4P目で1.0m×2.5mぐらいの傘氷を越えるところは傘氷が貧弱そうだしドライかなと傘氷左から上に抜けようとしましたが体勢が悪くドライだけでは足を1段上げるのが難しかったので傘氷を手掛かりにして身体を上げようと『傘氷壊れないでね』と念じながら傘氷にアックスを決め荷重したら傘氷は崩落しました。(いつものスリング切れないでね。とか念じながら荷重すると切れるやつ・・・体重のせいか?)私も傘氷と一緒にフォールしましたが幸いにも右ふくらはぎ、右ひじ、左尻の打ち身程度で大きな怪我はありませんでした。またビレイしていたWさんも足に氷が当たりましたが打ち身程度だったので良かったです。フォールした際にリーシュが切れてアックス1本を落下、アイススクリューキャリーの金具が空いてアイススクリュー1本も落下しましたが、傘氷が無くなったら右壁が使えて難なくドライで登れました。これなら最初から傘氷壊して登れば良かったのかなー?
・終了点は灌木にスリングを巻いて構築。
◆下降
・今回は落下した装備を回収するために4回の懸垂下降で取付まで下りました。その後アプローチしてきた道を下山
★感想:先週末の暖気と雨の影響で何処の氷も芳しくない状態になっているとの情報があるなか1/19(木)はWさんと昇天の氷柱を登ってきました。氷が無くてオールドライ登攀になるのかな?と心配してましたが氷は全4ピッチともありました。昇天の氷柱は今回で2回目。今回は偶数ピッチをリードしました。(前回は全ピッチリードで登攀)
登攀では3P目、4P目とやらかしてしまいました。反省・・・フォローでも手抜きはしない。経験で『なるだろうなー』と思うことはほぼそうなる。(祈っても通じない。ワンチャンに期待しないほうが良い。)
★山行の詳細はヤマレコにアップしてあります。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5102670.html











