ウメコバ沢 中央岩峰正面凹角ルート 敗退(栃木県)

★山域:ウメコバ沢 中央岩峰正面凹角ルート(栃木県)

★日付:2022.02.19(土)

★天気:曇り

★山行形態:個人山行・アルパインクライミング

★メンバー:山宮、他1名

★ルート状況(2022年2/19現在のものです。)

◆アプローチ
・銅親水公園駐車場から松木川沿いの林道を上流へと歩いていきます。
・ウメコバ沢出合でハーネスやアイゼン等の最低限の登攀装備に換装してウメコバ沢へ。
・ウメコバ沢F1とF2は左岸から巻きました。フィックスロープを頼りに登りました。(F1ではマイクロトラクションを使いましたが途中で挟まった雪が凍ってブレーキが効かなくなってました。)
・F1までは先行者がいたのでトレースがありました(先行者の方々ラッセルありがとうございました。)がF1上からは膝下ラッセルでした。
・F2上からしばらく歩くと右手に中央岩峰が見えてきます。

◆ウメコバ沢 中央岩峰正面凹角ルート(3級 10a)(ルートグレードは参考にした最新のトポ図からで、あとは個人的な感想です。

全体的に
・雪が付いていて大幅に難易度がアップしていました。
・除雪しながらの登攀だったので大幅に時間がかかりました。
・フッキングを中心に登ります。(ホールド掴めないところ多々あります。)
・スタンスは細かいです。
・基本、残置支点は無いのでカムやナッツ、灌木等で中間支点を取っていきます。

1P目(45m Ⅴ-)(フォロー)
・逆層の凹角~左のフェースを登ります。
・リードのOさんは除雪しながらの登攀で時間がかかってました。
・Oさんは左のフェース上の終了点が見えなかったので凹角を登りきったところでカム2本で終了点を構築してピッチを切ってましたが、残りの左のフェースもOさんがリードしました。
・フッキング中心に登りますが灌木を掴んだりもして登りました。スタンスは細かいです。
・フォローだったのでフッキングでの登攀を楽しみながらノーテンで登れました。
・残置支点は無くてオールナチプロ。
・終了点は残置スリングのかかっているハンガー3つだったかな?

2P目(25m Ⅴ)(リード)
・凹角右のフェースのクラックラインを登ります。
・出だしで右へ行くのがバランシーでOさんから「危ないんでA0でさくさくお願いします。」と言われ早々にA0しました。
・このピッチもフッキング中心に登りますがハンドジャム1個所、掴めそうな岩や灌木を掴んだりもして登りました。スタンスは細かいです。(ハンドジャムが効くところが1個所あり助かりました。)
・出だしでA0しましたが後はノーテンで登れて良かったです。
・除雪してたら雪の中に拳大の岩が隠れていて落石させてしまいました。ビレイしているところは登攀ラインの真下ではなかったので被害はありませんでした。
・残置支点は出だしに残置支点(ハーケンが2つあって良い方を選んで使用)があるだけで他はナチプロ。
・終了点は残置スリングのかかっているハンガー3つとリングボルト1つだったはず。

3P目(40m 5.10a)(フォロー)
・凹角を登ります。
・このピッチもフッキング中心に登りますが出だしの左面はスラブなので更に細かいです。スタンスも同様に更に細かいです。掴める灌木はほぼありません。
・リードのOさんは後半部分の除雪が大変だったと言ってました。
・フォローだったのでフッキングでの登攀を楽しみながらノーテンで登れました。最後に雪の付いたテラスへマントルを返すところはフッキングは甘く奥の灌木の枝を掴んで這い上がろうとしたら枝が折れて落ちそうになりました(笑)
・残置支点は中間にハンガーが2つあるが他はナチプロ。
・終了点は残置ハーケン2本と灌木。

◆下降
・50mダブルロープを2本使って懸垂下降2回で下りました。(1回目は3P目終了点から1P目終了点まで。2回目は1P目終了点から取付まで。)

★感想:フッキング中心の登攀は痺れますが面白かったです。癖になります。また、こういったアルパインルートでジャムが決まるとうれしくなります!(特にハンドジャム!!)ルートの核心ピッチの3P目を登ったところで15時。残りのピッチは難しくなく登らなくてもいいかなという感じになり(4P目は出だしが悪く面白いと後で聞きましたが・・次回のお楽しみという事で。)落としたカムの回収もあるので同ルート懸垂下降で下りました。結果として敗退ですが楽しめました。反省点は2つありました。1つ目は2P目をリード中に除雪してたら雪の中に拳大の岩が隠れていて落石させてしまいました。ビレイしているところは登攀ラインの真下ではなかったので被害はありませんでしたが除雪も注意が必要だと認識しました。2つ目はナチプロはまだまだ苦手で、ちょうどいいカムのサイズを1発でセレクトできずに無駄に消耗しました。そしてカム落下・・・同ルート懸垂下降で回収できたので良かったですがナチプロは今後の課題です。

★山行の詳細はヤマレコにアップしてあります。

https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4016412.html

ウメコバ沢出合が見えてきました
ウメコバ沢出合と先行パーティー
ウメコバ沢中央岩峰
1P目をリードするOさん
1P目を登ってくる山宮
2P目を登ってくるOさん
3P目をリードするOさん
3P目を登ってくる山宮
3P目終了点。今回はここで終了して懸垂下降で下りました

投稿者: 新潟クライミングクラブ

新潟クライミングクラブは新潟市にある山岳会です。「角田山からヒマラヤまで!!」を合言葉にアルパインクライミングを中心に活動しています。

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