★山域:荒船山艫岩 攀船記(群馬県)
★日付:2022.02.12(日)
★天気:曇り
★山行形態:個人山行・アルパインクライミング
★メンバー:山宮、他1名
★ルート状況(2022年2/12現在のものです。)
◆アプローチ
・内山峠の荒船山登山口から一般登山道を登っていき、一杯水のところから一般登山道を外れて左へ進路を取りしばらく歩いていくと攀船記の取付に到着します。
・登りは一杯水のところからアイゼンを付けました。下りは何もつけずに歩きました。(Oさんは登りも下りも平爪のアイゼンを着用。)
◆艫岩 攀船記(5級上 WI5、M6+)(ルートグレードは参考にした最新のトポ図からで、あとは個人的な感想です。
全体的に
・雪が付いていて少し難易度アップ?
・草付はバッチリ凍っていてアックスはしっかり決まりました。
1P目(25m Ⅳ+ B5本)(フォロー)
・草付のある凹角ぽいラインを登ります。
・草付はバッチリ凍っていたのでアックスをしっかり決め、スタンスはステミングしながら少しづつ高度を上げていきました。
・アックスを握らないよう意識しましたが、プレッシャーからか登っている時は無意識に握ってしまい腕がパンプしました。
・徐々に壁が立ってきてB5本目のあたりが核心かな?
・終了点はハンガー2つ。
2P目(25m Ⅲ B1本)(リード)
・トラバース。緩い傾斜を登っていき岩を越えて下る。
・先行パーティーが除雪してくれたので良かったですが雪が付いていると嫌な感じの歩きになります。途中の灌木で2箇所ランナーを取りました。
・岩を越えるのに岩に取付きますが、初めの一歩目はバランスをとるのが難しく悪かったです。(雪の付いた岩にはアックスが上手く決まらず思い切って荷重できずバランスが悪かったのですが、行くしかないので慎重に登りましたがアックス2本のうち1本が外れて落ちそうになりました。上手くリカバリーして体勢を立て直し今度はバランスよく乗越せました。)
・岩の上から終了点までの下りはクライムダウン。幅が狭く雪が滑るので気が抜けませんでした。
・終了点はハンガー2つ。
3P目(18m M6- B5本)(フォロー)
・B4本目まではトラバースなのでそこまではフォローでも落ちたら面倒なので落ちられないプレッシャーを感じながらトラバースしました。
・雪の付いたところを探せばフッキングできる場所はありスタンスも細かいですがそれなりにあったので何とかB4本目までのトラバースはフォールせずに行けました。(フッキングは棚の小さいかかり、アックスの刃先ぐらいの岩の溝、サイドで利かすクラック等バリエーション豊富でした。)
・B5本目への登りではハイステップでスタンスをここに上げるというのはわかるのですが足を上げるためのしっかりフッキングできそうなところが無くフッキングが甘いところで引きつけて登りましたがリードのOさん同様に案の定フォールしました。Oさんから正解ムーブ(普通にフッキングするやり方ではなくて別のフッキングのやり方)を聞いて何とか登りましたが正解ムーブでもいやらしく難しいところでした。間違いなくここが核心です!
・終了点はハンガー2つ。
◆下降
・60mダブルロープを2本使って懸垂下降1回で下りました。
★感想:Oさんから「攀船記やりませんか?」と連絡があった。さらっと難しいところをやりましょうとOさんは言ってくる(笑)そして「いいですよ」と簡単に私が即答する(笑)という事で今回は荒船山艫岩の攀船記を登ってきました。自分たちにとってオーバーグレードのルートだったので最初から敗退覚悟で登りましたが来るべく山行のトレーニングとして攀船記を3Pまで登れたのは良かったです。またとても良い経験ができました。(3P目の核心は種明かしできたので次回は問題なく登れると思います。)この日の攀船記は先行パーティーがいて、その先行パーティーは知っている人たち(神奈川の山岳会のYGさんとYZさん)でした。先行パーティーのおかげで2P目、3P目と迷わず行けました。ありがとうございました。先行パーティーが4P目途中まで登って氷の状態を間近で見て撤退の判断をしたので自分たちも4P目は登らずに3P目終了点から懸垂下降で下りました。(強い人=4年前に登っている人がFBで4P目の氷の写真を見て「4年前より良い感じに育ってますなー」だそうです・・・)Oさん、お疲れさまでした。次回は上まで登りきりましょう!!
★山行の詳細はヤマレコにアップしてあります。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4001357.html
















