谷川岳東尾根(群馬県)

★山域:谷川岳東尾根(群馬県)

★日付:2026.03.01(日)

★天気:曇り→晴れ(終日強風)

★山行形態:山岳会山行・アルパインクライミング

★参加メンバー:山宮(L)、久保田(SL)、土田た、木村、中村

★コース:谷川岳ヨッホ(谷川岳ロープウェイ)の駐車場→谷川岳登山指導センター→一ノ倉沢出合→(一ノ倉沢~一ノ沢を登る)→シンセンのコル→第二岩峰→第一岩峰→谷川岳オキノ耳→(西黒尾根を下る)→谷川岳登山指導センター→谷川岳ヨッホ(谷川岳ロープウェイ)の駐車場

★ルート状況(2026.03.01現在のもので詳細は山宮の個人的な感想です。)

・全体的に雪が少なかったのかな?

・10~15mぐらいの風が終日吹いてましたが体勢を崩されるほどの風ではなかったです。(待ち時間の時は風は寒かったです。)

・先行していた2パーティーのトレースがありました。(3/1以前のトレースは無し)

・ラッセルは無し。(携行したワカン不使用)

・一ノ沢の雪は締まっていて登りやすかったです。

・第二岩峰はしっかり出てました。ロープを出して登りました。岩登りになりますが締まった草付きにピッケルを打込めるし、熊笹等を掴みながら登れます。

・第二岩峰~第一岩峰の雪質は普通で歩きやすかったです。雪庇の大トラバースは落ちたらアウトですがスタンスをしっかり決めれば大丈夫でした。(若干、スタンスの雪が柔らかかったかな?スタンスは確実に蹴り込んでトラバースしました。)

・第一岩峰は右から巻かずロープを出して登りました。(第一岩峰を登攀するなら出だしに残置ハーケンが1つありますが、中間には何も残置物がありません。5mぐらいの短い登りですが、クラックはあるので小さいカムが1~2つかアングルハーケンが1~2つあると心強いです!)

・第一岩峰を抜けた先の雪道は左は雪庇で真ん中から右半分をトラバースする形で歩きましたがスタンスの雪が柔らかく崩れやすかったので確実にスタンスを決めてからの歩行となりました。

・山頂直下の雪壁は上面の雪がザラメで柔らかかったのでしっかり蹴り込んで登りました。

・第一岩峰基部には昨年3月の遭難時の残置物がまだありました。

・最後の雪庇は岩が出ている左側から右上する形ですんなり登れました。(山頂標識から左にずれたところに出ました。昨年は山頂標識のところにドンピシャで出てます。)

・オキの耳からはトレースばっちり。西黒尾根上部は雪が豊富にあり岩が出てなかったので歩きやすかったです。途中、踏み抜くところも少しありましたが概ね歩きやすかったです。鉄塔から右下への道も全踏み抜地獄ではなくて歩きやすかったです。

★感想:

(山宮)当初2/28(土)に予定していた東尾根ですが天気予報が悪かったので3/1(日)に変更しました。車で移動中、新潟はずっと雨でしたがトンネルを抜け群馬に出ると雨は上がってました。降雨後の登攀で少し心配していたところもありましたが。雪崩るようなコンディションではなく、風も強いですが体勢を崩すほどではなかったので良かったです。(ダメだったら撤退ですから!!)東尾根は今回で5回目になるので個人的な緊張感は全くありませんでしたが、初めてのメンバーが2人いたのでそのサポートで緊張しました。(おぼつかない足元とかを見ているとね・・・。)第二岩峰での待ち時間があり予定より少し遅くなりましたが、皆さん無事に登頂し下山できて良かったです。

(久保田)雪山での本格的なバリエーションルートは今回が初めてでした。谷川岳東尾根について事前に調べようと思ったが情報が少なく、それがこのルートの厳しさを物語っているように感じました。実際の登山はキツイ登りと急斜面のトラバースの連続で、危険な場所ではロープを出していただき、必死で登りました。天気予報に反してガスはなく天気も良くなりましたが、終始風速10mを超える風が吹いていたため、汗をかいて体温を奪われないよう心掛けました。なかなか見えてこない山頂に心が折れそうになりましたが、山宮さんに「あれが山頂だよ」と言われたときは胸がいっぱいになり、登っている仲間の姿に見入ってしまいました。最後の急登はトレースをしっかりたどり、山頂で貴さんに「おめでとう」と言ってもらったのが嬉しかったです。今回の登山は一瞬も手を抜くことができず、緊張の連続でした。急斜面でのトラバースや岩場では、これまで1年半続けてきたアイスやクライミングの経験が役立ったと思います。足の使い方など反省点も多いですが、自分の限界を知ることができ、素晴らしい経験になりました。最初から最後まで助けていただいた皆さん、本当にありがとうございました。下山の西黒尾根では脚が限界を超え大変でしたが、この経験を糧に、また次なる目標に向けて練習していきたいと思います。

(土田た)今年も皆さんのサポートのおかげで東尾根無事完登でき嬉しかったです。今回の東尾根は去年とはまるで違う装いでした。ダイナミックなトラバース祭りを歩けて充実度が高ったです。雪山は行く年行く時期で違う表情を見せてくれるのが好きな理由かもしれません。個人的な反省点を上げると第一岩峰でてこずったことです。ちゃんと手があったかもしれませんが、アックス一本を信じて体を上げるのが怖かったです。まだまだです。練習頑張ります。またリードチャンスもありましたが頭の中でしばらく逡巡の末、木村さんにお願いしました。自分に自信が持てる技術がないのでメンタルも追いついてないと思いました。最後に久保田さんと中村さんの頑張りに感動しました!

(木村)昨年に続く挑戦となりましたが、「あの唯一無二の経験をもう一度味わいたい」という強い思いから、今年も東尾根の列に加わりました。天候判断により1日スライドしての出発。当日は強風に見舞われたものの、終始晴天に恵まれ、絶好の登攀日和となりました。一ノ倉沢の急峻な登り、緊張感漂う雪壁のトラバース、そして核心部である第一岩壁の登攀と、東尾根の持つ魅力を余すところなく堪能することができました。今シーズンは昨年よりも積雪が少なく、随所で岩が露出したミックスクライミングの様相を呈していました。第一岩壁ではリードを担当しましたが、取付きでアックスが抜けて尻もちをつくというヒヤリとする場面も。しかし、即座にフリー(手登り)へ切り替える判断で、なんとか突破することができました。最終的にメンバー構成に変更はありましたが、参加した全員の足並みが揃い、計画通り無事に下山。NCCの「登竜門」として、また伝統ある恒例山行として、これからもこの素晴らしいルートが引き継がれていくことを切に願っています。

※山行の詳細はヤマップとヤマレコにアップしてあります。

 https://yamap.com/activities/46507438

 https://yamap.com/activities/46509765

 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-9360264.html

夜明け前の一ノ倉沢
一ノ沢出合からシンセンコルを目指して一ノ沢を登る
一ノ沢を登るメンバー
一ノ沢を登るメンバーと先行パーティー
シンセンのコルを通過する
第二岩峰の基部を目指して登る
第二岩峰リード中の木村
第二岩峰を登るメンバー
第二岩峰
第二岩峰を登る土田た
第二岩峰を登る久保田
雪壁を登る
観蔵台への急な雪壁を登る
今年は雪が落ちて熊笹が出ている箇所が多かった。雪が柔らかくピッケルを確実に決め慎重に登る
晴天
長い水平の雪稜をトラバースしてくるメンバー
長い水平の雪稜をトラバースするメンバー
第一岩峰に到着。先行パーティーは右から巻いてました。
第一岩峰をリードする木村
第一岩峰を抜けた先の雪道も気が抜けない
山頂への最後の雪壁を登るメンバー
今回は雪庇を崩さず岩の左から山頂へ登れました
ガッツポーズする久保田
山頂で記念撮影
トマの耳。一般登山道は平和だ。

投稿者: 新潟クライミングクラブ

新潟クライミングクラブは新潟市にある山岳会です。フリークライミング、クラッククライミング、アルパインクライミング、アイスクライミング、沢登り、山スキーなど幅広く活動しています。

コメントを残す