一ノ倉沢衝立岩中央稜_冬季登攀装備でトポ4P目まで(谷川岳) 

★山域:一ノ倉沢衝立岩中央稜(谷川岳)

★日付:2025.11.08(土)

★天気:11/8 曇り時々晴れ、11/9 小雨

★山行形態:個人山行、アルパインクライミング

★メンバー:山宮、佐藤ゆ

★ルート:白毛門登山口駐車場→一ノ倉沢避難小屋→一ノ倉沢出合→テールリッジ基部→中央稜取付→(中央稜トポ4Pまで登攀)→(懸垂下降で取付まで下りる)→中央稜取付→テールリッジ基部→一ノ倉沢出合→一ノ倉沢避難小屋(小屋泊)→白毛門登山口駐車場

★ルート状況:(ルートグレードは参考にしたトポ図からで、あとは山宮の個人的な感想です。)

 ◆一ノ倉沢出合~テールリッジ基部

 ・雪渓は無いので、一ノ倉沢出合から沢を少し歩いて沢右岸の巻道~一ノ倉沢を歩いてヒョングリ滝まで~沢右岸の巻道~巻道終点から懸垂下降で一ノ倉沢の沢床へ下りる~テールリッジ基部

 ◆テールリッジ基部~中央稜取付

 ・岩が乾いている状態なら問題なく歩けますが濡れているときはスリップ注意!(雨や朝露で靴が濡れるのを嫌がってアプローチシューズ以外の靴を履いてきたり軽さを求めトレランシューズを履いてきたりすると濡れている岩では滑って怖いらしいです。靴が濡れることは諦めクライミング時用の替えの靴下を携行してくることをお勧めします。)

 ◆一ノ倉沢衝立岩中央稜(3級、Ⅴ-)

 1P フェイス~凹角~リッジ Ⅳ 40m(佐藤ゆリード)

 ・徐々に傾斜が増す。快適に登れます。
 
 2P 左に回りこみルンゼを直上 Ⅱ 25m(山宮リード)

 ・登攀は問題なし。

 ・ルンゼ内の浮石に注意!!(落石を起こすと烏帽子スラブを横断している人に当る可能性あり!)
 
 3P  右へトラバースし直上 Ⅳ 30m(佐藤ゆリード)

 ・出だしのトラバースは緊張するが、そのあとの登攀は問題なし。

 4P フェイス~チムニー Ⅴ- 25m(山宮リード)

 ・残置支点は豊富にあります。2人の手持ちのクイックドローをが全部は必要ないと思い何本か進藤みさんから受け取らず登りましたが、下でこまめに取りすぎていたら核心のチムニーでが足りなくなる感じがしたので所々1個飛ばし等をして登りました。

 ・チムニー内の登攀が核心ですが、今回はじっくりと余裕を持って周りを見渡せしっかりしたホールドを見つけることができたのでフリーで登れました。(チムニー内、特に抜け口は見た目ですが荷重すると取れそうなホールドばかりな感じがして気持ち悪いです。)

★感想:

(山宮)いつもこの時期になるとミックス登攀トレをどこかしらでやってますが、今年はどこでやろう?谷川の一ノ倉沢でもいいんじゃないか?と思いつき、11/8~9は谷川の一ノ倉沢でミックス登攀トレへ行ってきました。一ノ倉沢避難小屋に泊まって、11/8に中央稜6P目まで、11/9に南稜を登攀する予定でしたが、11/8の中央稜はトポ4P目まで登ってお腹一杯。11/9は小雨だったので中止にして下山。有笠山フリーへ転進しました。この時期の草付きは凍ってないのでアックスが使えないのが難点でした。またルンゼ、凹角状、チムニーの足元の土が崩れやすく気を使いました。岩は脆く感じました。(こんなに脆かったかな?)特にクラックにアックスを入れてトルキングするとすぐ岩が動くので気を付けました。シーズン始めの足慣らし気分でしたが、全然登れなかったです。(A0も何回かしました。)リードでフォールしそうなのでトポ4P後半の核心部分は佐藤さんにリードを任せました。

(佐藤ゆ)シーズン初めの足慣らしのつもりでしたが、浮石も多く緊張しました。5p目までで2人ともお腹いっぱいになったので下降となりました。久しぶりの刃先に集中する感覚を楽しみました。

★山行の詳細はヤマレコにアップしてあります。

 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8929335.html

右岸巻道から懸垂下降で沢床へ下りる
テールリッジを中央稜取付まで登っていく
中央稜1P目リード中の佐藤
1P目を登ってくる山宮
2P目リード中の山宮
2P目を登ってくる佐藤
3P目リード中の佐藤
3P目を登ってくる山宮
4P目(トポ4P目前半)リード中の山宮
4P目(トポ4P目前半)を登ってくる佐藤
5P目(トポ4P目後半)リード中の佐藤
5P目(トポ4P目後半)を登ってくる山宮
5P目(トポ4P目)終了点から懸垂下降で取付まで下りる
紅葉の一ノ倉沢

投稿者: 新潟クライミングクラブ

新潟クライミングクラブは新潟市にある山岳会です。フリークライミング、クラッククライミング、アルパインクライミング、アイスクライミング、沢登り、山スキーなど幅広く活動しています。

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