★山域:槍ヶ岳 北鎌尾根(北アルプス)
★日付:2025.07.12(土)~13(日)
★山行形態:個人山行・アルパインクライミング
★メンバー:木村ひ(L)、土田た
★コース:新穂高温泉~千丈乗越~槍ヶ岳山荘(テント泊)~水俣乗越~北鎌沢出合~北鎌ノコル~北鎌尾根~独標~槍ヶ岳~槍ヶ岳山荘~飛騨乗越~新穂高温泉
★感想:
(木村ひ)2025年7月12日から13日にかけて、念願の槍ヶ岳 北鎌尾根へのリベンジ山行を果たすことができました。昨年9月に悪天候のため北鎌沢出会いで撤退を余儀なくされた悔しさを胸に、今回は新穂高発着の1泊2日という強行日程で挑みました。結果的に私にとっては非常に厳しい山行となりましたが、それだけにやり遂げた達成感は大きく、まさに充実の一言に尽きます。【1日目:新穂高から槍ヶ岳山荘へ】1日目は午前3時に新穂高温泉に到着しましたが、既に駐車場は満車。痛恨の思いで鍋平駐車場に車を停めました。右俣林道から飛騨沢沿いを進み、飛騨乗越を経て槍ヶ岳山荘には12時に到着。テントを設営し、ツッチーが準備してくれた豪華なディナーを堪能した後は、翌日に備えて早めの就寝となりました。【2日目:北鎌尾根の核心部へ】2日目は午前0時に起床し、東鎌尾根から水俣乗越へ。上部雪渓を巻きながら天井沢へ下降し、北鎌沢出会いで夜明けを迎え、ヘッドライトをしまいました。北鎌沢は最初の二股を右俣に進めば迷うことなく進めます。そこから先は、インターネットや書籍で紹介されている通り、不自然なクライマーホイホイに誘われずに尾根通しで進むことを意識しました。特にロープを出すこともなく、サクサクと槍平まで抜けることができました。槍ヶ岳への取り付きは「ハサミ岩」が良い目印となり、そこから登りやすそうなルートを辿っていくと、槍ヶ岳の祠の裏にドンピシャで出られました。この日は快晴で、熱中症が心配されるほどの暑さでした。北鎌沢で多めに水を汲んできたのは大正解でした。先行、後続パーティー合わせて10名程度が北鎌尾根に取り付いていたかと思います。暑さのためか山頂のギャラリーは少なめでしたが、ツッチーと一緒に登頂写真を撮ってもらいました。この瞬間の喜びは、言葉では言い表せません。【長く険しい下山、そして感謝】しかし、浮かれた気分もここまで。帰りはまさに地獄のような長い登山道の下山でした。特に白出沢からの林道歩きは、足が棒になるような思いでした。そんな中、余裕綽々のツッチーに助けられ、先に下山して鍋平まで車の回収に行ってくれていました。本当に感謝しかありません。今年の夏は西稜も計画していましたが、今回の山行で槍ヶ岳はしばらく良いかな…というのが正直な気持ちです。
(土田た)タイミングが合わず何年も持ち越ししてた北鎌尾根ようやく完登してきました。登山者憧れの槍ヶ岳北鎌尾根。千天沢出合からダイレクトに槍ヶ岳に突き上げるバリエーションルートです。周囲一帯が沢に囲まれ取付きまでがとにかく遠い。去年撤退した時は中房温泉からアプローチしましたが今回は1泊2日の強行日程で新穂高から行ってきました。(運転含めまじ疲れた…)北鎌尾根を歩き終えての感想は一にもニにも【体力】が鍵となります。ルーファイも核心とよく言われてますが、よく踏まれてるのでバリエーションルートに慣れてる方なら特段構える必要はないかなと。(ガスってたら厄介です)テクニカルな面では、ポイントポイントで数箇所悪い所はありますが、たいてい残置スリングが垂れてます。(ボロくて信用できないので私は掴まなかったです)今回独標も巻かずに直登してみましたがクライミングされてる方ならフリーで楽しく登れると思います。
★山行の詳細はヤマップにアップしてあります
https://yamap.com/activities/41446710












