鎌倉山_一番左のルート(4P、Ⅲ~Ⅳ)(宮城県)

★山域:鎌倉山(宮城県)

★日付:2025.05.24(土)

★山行形態:個人山行、アルパインクライミング

★メンバー:土田し(L)、阿部、宮崎

★ルート:下降路側の一番左のルート(4P、Ⅲ~Ⅳ)

★感想:

(土田し)谷川 南稜のトレーニングで鎌倉山へ。ドライでは何度も登りに来ている鎌倉山もマルチで登るのは初めてで、以前木村さんにもらったトポを参考に

下降路側の一番左のルート
1P 下部ダイレクトⅢ−
2P 左カンテ1PⅢ
3P 左カンテ右Ⅳ−
4P 左カンテⅢ−
P1頂上から下降路を歩き懸垂松へ行き空中懸垂

というプランで取り付きへ向かいましたが初っ端から色々とトラブルがありました。

①登ろうとしたルートの取り付きを間違いクライムダウンして戻る(降りる)
②下降路側の適当なところから入り登ろうとしているルートの1P目の終了点を目指すということになるが、人の入っていないエリアは荒れていて浮石も多く結果的にアルパインな登りを味わう
③大きな浮石を落としてしまったのは反省点
④次第に藪が濃くなりどうしようか話し合った結果、藪を突破して上へ抜けようということにり、その先にようやく岩場へと出る
⑤ようやくクライミングが出来ると喜んだのもつかの間、そこは最終ピッチで登ったところがクライミングルートの山頂でした
⑥下降路から歩きで懸垂松へ行き空中懸垂
⑦山頂で一緒になったクライマーの方たちにルートについて色々と教えてもらい、再び1P下部ダイレクトから登るが、3P目の左カンテ右を登り切ったあたりで雨脚が強くなって来たので同ルートを懸垂下降する
⑧3人無事に懸垂下降を終えると今度はロープの結び目が引っ掛かりロープが降りてこなくて四苦八苦、濡れた岩をヘッデンを点けて登り返そうとしたら宮崎さんが見事ロープを降ろすことに成功!ロープも無事に持ち帰ることが出来ました。

反省点は山程ありますが、
1.浮石には細心の注意を払うこと
2.今回登ったルートは左上したり右上したすることが多くあり、ロープの屈曲でロープがかなり重くなったりしたので、クイックドローとアルパインヌンチャクの使い分け、支点の取り方は良く考えて登ること
3.懸垂下降時は落石注意、ロープが降ろしやすいか考慮する。

杉滝岩をリードである程度登れるようになるとⅢ〜Ⅳ級は問題なく登れると思うので、アルパイン、マルチの練習には鎌倉山は良いと思いました。同レベルの3人で未踏のマルチに登ったことは皆で試行錯誤したので学びが多くありました。同行の宮崎さん、阿部さんありがとうございました。

(阿部)初めての岩場だったので、マルチルートの取りつき部分が良く分からず、下降路を登り返して、登れそうな岩が出てきたあたりで樹林帯に入り、1ピッチ目の終了点を目指しましたが叶わず、結果としては4ピッチ目の終了点に出る事になりました。そのまま最終ピッチを登りきり、12時頃クライミングの頂上につきました。この樹林帯を登ってきた箇所はところどころに踏み跡が有ったので、迷って登ってきてしまいがちなルートなのかもしれません。浮石が多くヒヤリとする部分もありました。その後懸垂松まで移動して懸垂下降しご飯を食べて、正規マルチルートへ挑みました。今回もオールフォローでした。1P下部ダイレクト、2P左カンテは手がかりも脚がかりもしっかりしていたので登り易かったです。3Pの左カンテ右は雨が降ってきたこともあり滑りが出ていたため少し怖かったです。そのまま3P目の終了点で登攀を終了し懸垂下降で1P取付まで降りてきて終了となりました。

今回の反省点と学びとしては
①最後の懸垂下降の際に藪がある中でも2P分懸垂下降したため下降終了後ロープが岩か木に引っかかってしまってロープダウンができなかったため、ロープ回収時に引っかかってしまいそうなルートでは1P毎に懸垂下降した方が良いかとおもいました。
②懸垂下降後ロープが回収できなかったことを考えて、マルチを除きロープは予備として担当でない場合でも持っていこうと思いました。
③ビレイステーションの構築、懸垂下降&バックアップ、ビレイ、セカンドビレイ、セカンドローワーダウン等の基礎の基礎部分の技術については考えなくてもスムーズに出来ている事がクライマーとしての最低条件と感じたため復習を繰り返したいと思いました。
④クライマーの相互チェックを的確にすることがミスの防止に役立つと感じました。
⑤天気が夕方から雨の予報だった中下山が18字30分頃になってしまいました。連絡が取れない場所ではなかったため、会のlineに16時頃に下山の予定を一報入れるべきでした。状況報告は適時行うようにしたいと思います。

鎌倉山マルチの練習で行くには私には登り易くて良い山でした。ご一緒させていただいた忍さん、宮崎さん大変ありがとうございました

リードする宮崎
フォローで登る阿部
トップアウト
懸垂松へ
懸垂下降

投稿者: 新潟クライミングクラブ

新潟クライミングクラブは新潟市にある山岳会です。フリークライミング、クラッククライミング、アルパインクライミング、アイスクライミング、沢登り、山スキーなど幅広く活動しています。

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