奥穂高岳_敗退(北アルプス)

★山域:奥穂高岳(北アルプス)

★日付:2024.12.29(日)~2024.12.30(月)

★天気:12/29 曇り時々雪、12/30 晴れ

★山行形態:山岳会山行、雪山登山

★メンバー:山宮(L)、土田忍、木村、佐藤ゆ

★コース:新穂高登山指導センター→白出沢→涸沢岳西尾根取付→標高2200m地点(テント泊)→蒲田富士→敗退地点(蒲田富士を少し過ぎたところ)→蒲田富士→標高2200m地点(テント撤収)→涸沢岳西尾根取付→白出沢→新穂高登山指導センター

★コース状況(2024.12.30現在):

・新穂高温泉から涸沢岳西尾根取付まではのアプローチは雪道ですがトレースありました。

・涸沢岳西尾根は取付から今回敗退地点の蒲田富士を少し過ぎたところまではトレースがあります。(12/30下山時に登ってくるソロの方がいたのでその方が敗退地点からどこまでラッセルしてトレースをつけたのか・・・)

・雪は締まっておらずふわふわ雪でラッセルは大変でした。(場所によっては腰下ラッセル。)ワカンよりスノーシューの方が良いと思いますが、後続の人のことを考えるならワカンで踏み固めてトレースと付けた方が良いと思います。

★感想

(山宮)天気予報を見て2泊3日予定を晴れ予報の12/30に山頂まで登って新穂高温泉まで下山する1泊2日に変更しました。前回2018-2019の年末年始で登ったときは体力が今よりありトレースもあったのでテン場(標高2400m)を6時出発、奥穂高岳に11時、テン場に14時帰着でした。今回のタイムスケジュールはその時のものを参考に作成しましたが考えが甘かったです。冬の北アは厳しいです!!

(土田忍)初日の涸沢岳西尾根取付〜テン場までのラッセルで体力を消耗しました。年末年始の締まらない雪質と、年末の寒波によって降り積もった積雪には予想通り苦戦して、急斜面の登りでは、ストックで雪を切り崩し膝で固めてさらに足で踏み固めても立ち込もうとすると潜ってしまう状態が続き、重量級でワカン組の山宮会長と自分はかなり苦戦しました。スノーシュー組の佐藤くんと木村さんはワカンよりは比較的安定感のある登りが出来ていたようなので、軽量化の為のワカンは選択ミスだったなと思いました。初日はテン泊予定の2,400mには届かず2,200m地点でテン泊。この調子では自分は明日は稜線に上がるのも厳しいんじゃないかと思いました。翌日、前日も一緒だった愛媛から来られた2人パーティーの方達と交代しながらラッセルで登る。樹林帯を抜け稜線へ泳ぐようなラッセルで常にトップを行く佐藤くんに申し訳ないとトップを代わろうと追いつこうとするも追い付けず、佐藤くんが待っていて交代出来るタイミングではアイゼンの紐が解けてとなんとも自分の不甲斐無さを感じた2日間でした。(昨年から使い始めたペツルのアイゼンの余った長い紐をどう処理すれば良いのか迷走中でしたが、足首に2回巻いてからベルトで留めれば良いのかと帰ってから気が付きました…。)愛媛パーティーの方達に続き、脆い岩稜帯を避け雪壁から細尾根を登り切ると展望の良い蒲田富士から見えたこれから登らなければならない大きな涸沢岳に絶望しました。涸沢岳10:00の予定が蒲田富士到着が9:00前、ここから涸沢岳ピークには目測では1.5h〜2hはかかりそう…。今回はF沢のコルまでで撤退となりました。今回は軽量化の為にアタックザックを削って、荷物を細かく詰めて60Lにしたのですが、テン泊撤収時、荷物をまとめるのに手間取ってテント撤収に手伝えず申し訳ありませんでした。これも選択ミスだったと思います。久々のボリュームのある山行で自分の体力不足を痛感しました。今回の山行で冬の奥穂高岳への大まかな概要を掴むことが出来たので、トレーニングを積みまたチャレンジ出来たらと思います。同行の皆様ありがとうございました。

(木村)初は3日間の予定でしたが、荒天のため30日をアタック日とし、行けるところまで引き返して来ることにしました。結果として、蒲田富士を過ぎ、涸沢岳に取り付く鞍部手前で引き返しました。新雪に足を取られ、思ったように進めませんでした。また、残雪期にもチャレンジしたいと思います。北アルプスの年末年始の厳しさを実感しました。

(佐藤ゆ)久しぶりの冬山登山となりました。昔よりもラッセルがキツく感じたので、普段からスクワット、ランニング等をした方が良さそうです。

★山行の詳細はヤマレコとヤマップにアップしてあります。

 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7673032.html

 https://yamap.com/activities/36858229

12/29、新穂高温泉の駐車場を出発
涸沢岳西尾根取付の目印『トウヒ』の木に到着
急勾配の樹林帯を登る
標高2200mでテント泊
12/30、樹林帯を抜ける
稜線に出る
青空が見える
ノートレースでなかなか進まない
この辺で敗退
下山中
新穂高温泉まで下山して登山終了

投稿者: 新潟クライミングクラブ

新潟クライミングクラブは新潟市にある山岳会です。フリークライミング、クラッククライミング、アルパインクライミング、アイスクライミング、沢登り、山スキーなど幅広く活動しています。

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