夏沢鉱泉アイスギャラリー（八ヶ岳）

★山域：夏沢鉱泉アイスギャラリー（八ヶ岳）

★日付：2024.12.29（日）～30（月）

★山行形態：山岳会山行、アイスクライミング

★遊んだエリア：G4

★メンバー：進藤み（L）、進藤ま、宮崎、土田貴

★感想：

（進藤み）G4エリアは事前情報では大混雑が予想されましたが2日間とも快適に使えアイス猛練習には良かったです。宮崎さんは昨シーズンよりもアックスの打ち方、登り方が上手くなっていました。ですが何本も登り疲れてくると足に乗れなくなり雑に蹴るようになりアックスへの荷重確認も疎かになり剥がされるようになっていたので、そこに注意し練習しましょう。貴幸くんはほぼ初めてなのにある程度教えると上手く登っていると思いました。垂壁になった時に引きつけている前腕にいつまでも力が入ったままで腰が氷から少し離れ足に乗り切れずパンプする様でしたので次の課題ですね。それと今回は疑似リードだけだったので次はリード頑張ってください。私ですが今シーズン初アイスリードで、しかも体重が重く緊張しました。登れましたが2日目に登った左側ですが滝の途中から水氷でアルミのスクリューしか無くセットする瞬間から凍って入らなくなり何とかセットしを数本繰り返し辛かったです。大滝ならテンションしていたと思います。少し重くてもステンレスのスクリューを数本買おうかなと思いました。最後に何度か泊まったことのある夏沢鉱泉小屋ですが送迎あり、ベットに羽毛布団、湯たんぽ、それに温泉と至れり尽くせりで何よりも小屋から滝まで30分弱と改めて最高だと思いました。美味しい夕食後の部屋での宴で4人で色々と盛り上がり就寝中は宮崎さんが寝言で元カノ？今カノ？の名前を叫びながら会話していました。どんな夢を見ていたのでしょう(笑)等…楽しい事ばかりの2日間でした。

（進藤ま）今シーズン初アイスは2日間とも安心のTRで楽しく登らせてもらいました。アックスやリンクスの効き具合を確認出来て良かったです。アイスギャラリーはヤマップ等の前情報で混雑しているとあったので登るところあるかな〜と心配しましたが年末だからか思ったより混雑なく今回参加されたお二人もたっぷり練習出来た様で良かったです。

（宮崎）今回のアイスクライミングは、昨年末の八ヶ岳ジョウゴ沢・赤岳山荘アイスキャンディー、その次の南沢大滝。年始の仙人沢ミニ氷柱に続いての四回目でした。が、一年ぶりで、最初は自分でも不甲斐なさが募る体たらくでしたが、一日目を終えて、鉱泉の熱い湯船に浸かってリフレッシュした二日目は満足のいく上りができました。「アイス」は氷を相手にする登り。寒さが必須要件なので決して快適な山行とは言えない。にもかかわらず、多くの山屋がそれに引き付けられるのは、寒さに優る登り甲斐がアイスにはあるからに他ならない。とは言え、寒さは寒さである。今回も貴さんは氷壁に着くが早いか否や「足の感覚がない、指先が反応しない」と嘆くことしきり。（翌日は、手に足に体に強いカイロをまとっていた）それでも、いざ自分の番になると寒さを忘れて？、アックスを氷壁にさして上る。アイスクライミングの魔力であろう。今回改めて思ったのは、寒さの感覚には個人差が大きいことであった。満さんと貴さんは寒がり、私とまり子さんはそうでもない。私の靴は昔の革靴にネオプレン一枚。手袋は防寒テムレスの中に薄いサージカルグローブだけ。でも不備はありませんでした。アイスの「成否」は、氷の状態とギャラリーの数に左右される。昨季の南沢大滝は氷壁がボコボコだったり、人数が多いと順番待ちで身体が震え上がる。が、今回は両方に恵まれて存分にアタックすることができた。段取りしてくれた進藤さんに感謝である。いつものように、満さんがリードで登り、まり子さんが補佐して張ったトップロープをボクたちが上る。貴さんは、それを頼りにリードやアイススクリューの練習に励んでいたが、老兵のワタシはトップロープ一本槍（笑）とは言え、引退勧告を受ける前に「次回は…！」と心密かに誓ったところでした⤴夏沢鉱泉は、山小屋の域を超えた旅館の居心地で、冬山に出向く気持ちが萎えるほどの快適さでした(^^; 熱々の湯舟に浸かってから、しびれるような冷水を頭から被る。それを繰り返した後の風呂上がりの地ビール。どうにも我慢できないくらいのうまさでした(^-^)　スタッフの対応もよかったです。ワタシのこれまでの山泊の多くはテン泊で、飯付きの小屋の経験は数える位しかないのですが、風呂付のこのような小屋なら天泊を転換してもいいかな？と思わせるものでした(^^ゞ最後に、ロワーダウンで下りたとき、まり子さんが隣りのパーティーの一人にカットバンを施していた。ワタシの足元からの「ラク」に当った、と満さん。今回は大小の「ラク」が頻繁に落ちていたので、自覚がなかった。「ごめんなさい」と誤るのが精一杯でしたm(__)m

（土田貴）昨年の会山行仙人沢以来のアイスクライミングでした。その時は悪天候で一回しか登れず、自分の道具も持ってなくお試し的な感じでシーズンが終了しました。今年は本格的にアイスに取組みたく道具も新調しアイス合宿に参加させていただきました。今回は二日間ともアイスギャラリーG4で登りました。みつるさんにトップロープ張ってもらい進藤夫妻による年末冬季集中講座です。宮崎さんと両日ともに腕が悲鳴をあげるまで登りこませていただきました。ちなみにG4は予想してたより空いてて（2組）快適でした♩二日目はトップロープ状態に自身でリードする形でシングルロープを結び擬似リードも体験でき次に繋がるアイス合宿となりました。色々と課題はありますが、自分の中の核心はやはり末端の冷えとの戦い。何か良い方法があったら教えてほしいです。また、冬季山小屋も初体験でした。噂通りの山小屋レベルを超えた快適性で、家の寝床より布団もフカフカでした（笑）食事も豪華で温泉付き、癖になりそうです。アイスギャラリーはアプローチも短く小屋泊すれば快適そのものなのでこれからアイスを始めたい方にはおすすめの環境かと思います。アイスして宴会しての山岳会ぽいなぁ〜と思いながら過ごせた二日間となりました。最後に個人的な事ですが、NCCに入会して一年が経ちました。この一年間は本当に色々な経験をさせていただき山の楽しみ方が大拡大しました。入会して良かったです。

★山行の詳細はヤマップにアップしてあります。

　https://yamap.com/activities/36855685

　https://yamap.com/activities/36864406