★山域:阿弥陀岳 広河原沢(八ヶ岳)
★日付:2024.12.14(土)~15(日)
★天気:2日間とも曇り時々晴れ時々雪(風は有ったり無かったり・・・有ると寒かったです!)
★山行形態:個人山行、アイスクライミング
★メンバー:木村(L)、山宮、佐藤
★ルート状況(2024.12.15現在)
・船山十字路には登山ポストがあります。トイレはありません。
◆広河原沢右俣
【アプローチ】
・ラッセルはありませんでした。
・右俣に入るところでハーネスやギア、アイゼンを装着。(下山時はギアやアイゼンを片付ける。)
・右俣に入ってからの滝はフリーで登っていき、武藤返しとの分岐を過ぎて出てくる氷瀑は氷が薄かったので右から巻きました。
【クリスマスルンゼ】
・水っぽい氷でしたが普通に登れる結氷状態でした。ただ上部の短い垂直の氷は左側はシャンデリア状で薄くスクリューの効きが悪そうだったので右側を登りました。
・下から上部の短い垂直の氷の上まで50mダブルロープで1ピッチで登って(ギリギリロープいっぱい)V字スレッドで懸垂下降して下りました。
・3人ともリードで1回ずつ登って終了。
【ポストクリスマスルンゼ】
・少し雪の付いていたナメ滝部分はフリーで登りました。(下降はクライムダウン)
・上部の垂直10mの氷瀑が下まで繋がっていたので佐藤がリード、山宮と木村の2人はフォローで登りました。(下降は灌木を支点にして懸垂下降)下部~中段にかけて結氷状態の悪いところもありましたが佐藤は難なくOSでした!(重い山宮がリードで登ってたら氷が剥がれてたかも・・・)
◆広河原沢左俣(3級、Ⅳ+)
・二俣から左俣入渓地点までは林道歩きでアイゼンは履かずに歩きました。
・ラッセルはありませんでした。(各滝は雪に埋まってなく快適に登れました。)
・水っぽい氷でしたが普通に登れる結氷状態でした。
・見晴らしルンゼの手前で沢が結氷してないところが1箇所あり直進できないので左から巻きました。
・見晴らしルンゼとの分岐を過ぎて、どん詰まりの大きな壁から右のガレを登って行くのが正解のところを間違って左の岩穴の方に行ってしまい『こっちに氷があるからこっちだね!』と間違いに気付かずナメ滝を60~70mぐらい登ってしまいました。ナメ滝区間が終わるとトレースも無く『ん?』な感じで、佐藤が地図で確認したところ登ってる向きが違う事に気付き、立木を支点に懸垂下降で50m下りました。残りの下部の傾斜の緩いナメ部分はクライムダウンして間違った分岐まで戻りました。
・ロープは15m大滝(佐藤リード)と最後の10m滝(山宮リード)の2箇所で出しました。あとはフリーで登りました。
・最後の10m滝は登ってから先に進んで適当に右の尾根へ登るか、10m滝の手前にあった右の尾根へのトレースから尾根に上がるか10m滝を登ってから決めようと全歩荷で登りましたが、登った後に上を見ると二俣になっていてけっこう登りが続きそうなのでそこから懸垂下降して10m滝の手前にあった右の尾根へのトレースから尾根に上がることにしました。(このトレースの場所は山宮が前回もそこから尾根に登った記憶があったので間違いではないと思ってました。)尾根に上がってから更にその奥の中央稜へトラバースするのが正解ルートでしたが、この尾根を中央稜と勘違いしてしまい(思い込みは良くないですね!)右に見えていた岩峰を左から巻いて(中央稜も左から巻く岩峰がある)先に進んだら崖で行き詰まりました。木村のGPSログで現在地を確認し間違いに気づき一度尾根に上がったところまで戻り、そのまま尾根を少し登ってからトラバースして中央稜へ行きましたが、尾根を上がったところから少し下ってトラバースするルートが最短でした。
★感想
(木村)広河原沢は、右俣・左俣ともしっかりと氷結していたので一週間延期して良かったです。北陸道の除雪に捕まり登山口到着が2時間遅れましたが、初日の出発時間を早めに設定していたのが功を奏し、計画通り全エリアを登ることが出来ました。
12/14広河原沢右俣【クリスマスルンゼ】下段滑滝より50m一杯で上段の落口まで届きます。本来2ピッチ目で終了点を灌木で取るのですがV字スレッドで構築しました。佐藤、山宮、木村の順でリード登攀し、懸垂下降で戻りました。【ポストクリスマスルンゼ】佐藤リードで1-2で登りました。落口の氷が薄く支点を取る場所に気を使いました。もともと氷が厚く成長するような滝では無いようです。
12/15【広河原沢左俣】最後の10m大滝までしっかりと氷結していました。途中、ナメが60m続く枝沢に迷い込み懸垂で降りてきてルート修正しました。15m大滝は、佐藤リードで1-2で登りました。10m大滝は、山宮リードで1-2で登りました。バーチカル部分が長く一番難しかったです。他の小滝はフリーで登りました。大滝を懸垂下降して下降路の中央稜へ取り付きました。一本手前の稜と勘違いし少し下ったところで50m登り返して復帰しました。そのままトラバースしても中央稜に入れた様です。次回、地図読みの教訓にしたいと思います。
(山宮)クリスマスルンゼの滝で今シーズン初リードをしましたが無難にノーテンで登れて良かったです。ポストクリスマスルンゼは登らなくていいかなーと1人下で待っている佐藤さんから『山宮さん来てください!良い氷瀑あります。』とお呼びがかかったので先にフリーで登っていった2人を追いかけて登っていくとトポにある垂直10mの氷瀑が下まで繋がっていました。前回登った時は繋がってなかった氷瀑なのでフォローですが登れて良かったです。(氷が薄いところもありリードしてたら氷と一緒に剝がれ落ちたかも・・・佐藤さんナイスリードでした!)広河原沢左俣は15m大滝はリードじゃんけんに負け佐藤さんリード。フォローだったので快適に登れました。前回登った時は繋がってなかった最後の10m滝は今回繋がっていたので登りました。佐藤さんがリードどうぞと言ってくれたので私がリードしましたがスクリュー打ちで疲れてそのまま上に行く気になれずテンション×2回、最後の抜け口ではアックスを握っていた左手がすっぽ抜けフォール・・・抜け口直前で17cmのアイススクリューを決めていてフォール距離もそれほど無かったので普通に止まりましたが反省です。(平日夜のクライミングジムに1月余り行っていなくて持久力が全く無かったので今後しっかりジムに行くようにしたいと思いました。)ルート状況に記載のとおりルートミスを2回やらかしました。思い込みで進むのは良くないですね!!(ナメ滝を登ったルートミスはナメ滝登攀トレと繰り出し式懸垂下降トレに、中央稜への下山のルートミスはルーファイトレになったので許してください!)
(佐藤)最初は動きが悪かったですが、段々良くなりました。
★山行の詳細はヤマレコにアップしてあります。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7601416.html













