★山域:槍ヶ岳北鎌尾根(北アルプス)
★日付:2024.09.14(土)~16(月)
★天気:9/14 晴れ、9/15 雨、9/16 晴れ
★山行形態:個人山行・アルパインクライミング
★メンバー:木村(L)、土田貴、他1名
★コース:中房温泉→燕山荘→大天井ヒュッテ→貧乏沢下降点→(貧乏沢下降)→天上沢の貧乏沢出合→北鎌沢出合(テン泊)→(水俣乗越へ登るガレ沢の隣のガレ沢を登る)→水俣乗越付近の一般登山道に合流→ヒュッテ西岳(テン泊)→燕山荘→中房温泉
★感想:
(木村)概要は、土田くんの感想の通りです。入山前の予報では、東北に掛かる前線次第では回復するのではと思い決行しました。実際は、前線が南下したため夜中から小雨になって敗退判断となりました。初日、時間的に北鎌沢のコルまで上がれましたが、荒天に振れた場合に北鎌沢は下降しにくいと考え、北鎌沢の出合を初日のテント場としました。結果、夜中から雨となり、北鎌沢のコルまで上がらなくて良かったと思いました。敗退のために水俣乗越を登り返すことになりましたが、このルートは想定していなかったためGPSを見ながらの遡行となり、感覚的に入り込んだルンゼで間違ってしまいました。4級程度の登れる滝が連続したところで下降に使われるルンゼでは無いことに気がつくべきでした。支点の取れる場所も無いため下降もできず、ガレまで詰めて尾根に逃げての藪漕ぎとなってしまいました。落石は気になりましたが、沢登りの経験が生かされ終始落ち着いて行動することが出来ました。今回、登頂は果たせませんでしたが、敗退シミュレーション、沢地形でのルートミスのフォローと良い経験となりました。敗退こそしましたが、予期せぬ大冒険と、未踏の表銀座、東鎌尾根を歩けたので私的には大満足の3日間でした。と、無事だったから言えますが、日々、山行の経験がなければ、遭難一歩手前だったなと反省しています。バリルートでは、異常に気づく力が重要だなと改めて思いました。
(土田貴)盆後半に流れた八ッ峰の代案で槍ヶ岳北鎌尾根へ行ってきました。結果から言うと敗退です。土、月曜日の天気が良く肝心のアタック中日の天気予報が微妙で決行するか悩ましい所でしたが好転に期待して決行することに。行程はよく記録に上がってる上高地、新穂高から水俣乗越経由ではなく、中房温泉から貧乏沢下降で北鎌沢出合です。初日は快晴で最高のアルプス日和でした。ただ9月中旬とは思えぬ暑さ。温暖化は深刻です。貧乏沢は想像してたよりガレも優しく際どい所は沢沿いにしっかりした踏み跡の巻き道もついてて歩きやすかったです。天上沢の川でクールダウンし出合テント地では焚き火もしてアタック翌日に備え19:00には就寝しました。2日目は0:30起床、2:00スタートで11:00くらいに槍ヶ岳登頂のはずが、、、天候が悪化し深夜1:00頃から急に雨が降りだしました。北鎌に備え意気揚々と寝起きにカップ麺とおにぎりを食べた直後に降り出したので、真夜中にラーメンを食べ、朝方まで二度寝をするという体にも心にも良くない出来事でした。結局2日目は一日中雨でずぶ濡れになりながら水俣乗越まで登り返し、西岳のテント場へ。(※水俣乗越の登り返し中、間違って一本左の沢へ行ってしまいました。危うく進退極まる所でした。登りながらこんな悪くないよな?って思ってて、少しでも違和感を感じたらGPSでの現在地の確認。反省点となりました)3日目は前日の真っ白な世界が嘘のような快晴スタート。赤岩岳先で染まる槍ヶ岳を眺め、山はやっぱり良いな〜と思うと同時に来年こそはと誓い下山しました。北鎌は行けずでしたが充実した楽しい三日間でした。計画してくださった木村さんに感謝です。
★山行の詳細はヤマップにアップしてあります。
https://yamap.com/activities/34481743








