滝ノ沢(弥彦山)

★山域:滝ノ沢(弥彦山)

★日付:2024.06.30(日)

★天気:曇り→雨

★山行形態:山岳会山行、沢登り

★参加者:進藤み(CL)、山宮、竹内、進藤ま、銅谷、羽田、渡辺、高橋、新島、廣澤、宮崎、土田忍、木村、土田貴、佐藤

★班編成:A班 竹内(SL)、羽田、銅谷、木村、佐藤
     B班 進藤み(CL)、進藤ま、廣澤、宮崎、土田忍
     C班 山宮(SL)、渡辺、高橋、新島、土田貴

★コース:弥彦村商工会館前駐車場→入渓点→16m大滝→赤滝→篠滝→呑み水の滝→(二俣を左へ)→50m黒滝→(二俣を右へ)→遡行終了点→(一般登山道6合目の少し上に合流)→弥彦村商工会館前駐車場

★ルート状況(2024年6/30現在のものです。)

【駐車場~入渓】

・登山道を歩いていくと堰堤を越えたところで沢に出合うのでそこから入渓します。

【登攀する滝】

・ロープを出して登る滝は6つあります。

①一つ目の滝
・水線を登る。
・水線にホールドがあるので容易に登れる。途中、バック&フットで登っても楽しい。
・残置中間支点はハーケン3つ(出だしの左壁にある残置は使わないかな・・)
・終了点は灌木

②二つ目の滝
・水線を登る。
・中段までは階段で容易、上部~抜け口は滑るのでステミングで慎重に登る。
・残置中間支点はハーケン2つ(ハーケンは見つけづらいので注意!!)
・滝を登ったところに終了点に使えそうな灌木は無く、残置ハーケンもあるが1つしかない(他に適当なリスもクラックも無い)ので肩絡みビレイ。小さい滝をもう1段登ると終了点に使える灌木があるのでそこまで登るのもあり。

③大滝
・出だしは右から登り、途中から水線を登る。
・ここは残置ハーケンが豊富にある。(残置スリングは要確認!!)
・アルパインクイックドローを使わないとロープが屈曲すると思う。
・終了点は右岸のリングボルト3つか左岸の残置ハーケン2つ。

④赤滝
・滝の左側を登る。抜け口は直登もよし、右の水線へ行ってもよし。
・残置中間支点は5つ(残置スリングは要確認!!)
・終了点は灌木

⑤篠滝
・出だしは右から1段上がって、そこからトラバースして滝の方へ行き、抜け口は水線を登る。
・残置中間支点は2つ

⑥呑み水の滝
・滝の右側を登る。もげそうなガバがあるので注意!!
・残置中間支点は3~4?(残置スリングは要確認!!)
・終了点は灌木

【呑み水の滝~一般登山道】

・呑み水の滝の上は二俣になっていて黒滝へは左に行きます。
・黒滝は階段でフリーで登れます。
・黒滝を越えてしばらく登るとピンクテープのある二俣が出てくるので右へ行きます。
・ピンクテープのところで沢から脱渓し右へ登っていくと一般登山道に合流します。

★感想:

(進藤み)15名と参加者が多く3班に分けての行動となり全ての班を見れたわけではありませんが大きな怪我・事故等もなく沢登り初めての方々にも楽しんでもらえた様で良かったです。去年8㍉ロープでホール時タイブロックが効き始めるタイミングが遅いと言う事例があった為、今回は8.5㍉以上のロープだったのでホール時タイブロックが直ぐに効くのが確認できました。カラビナとの相性もあるのでしょうがロープ径との関係が一番なのかなと感じました。それとハーネスのビレイループが縦でなく横の人がいて中間でタイブロックで登って来る時タイブロックが動きづらく大変そうに感じました。あと6月の例会机上講習時、雨具の袖口から水が入り体温が奪われるとの件ですが、やはり今回も袖から水が入ると冷たく寒くなる人が多かったのでその時も言いましたがネオプレーン素材のリストバンドが有効かと感じました。

(竹内)①5回位登っているが厳しい滝が続きびっくり、前の記憶は、当てにならない。②我班は、木村、佐藤がトップで行ってもらい感謝。③赤滝など最初から残置をつかんで行く人もいたがムーブを読んで行くことも大事【次に繋がるように。残置ない所も多いので。】④上部ロープ固定は、安全環にインクノットと思っていたが、セカンドビレイもあるのでATCでセカンドビレイのセットでロープ固定する。勉強になった。⑤下山は何とかついて行かれたのでホッとした。東体育館で30分、4〜4,5キロ走ってからクライミングしているが少しは成果が出たか?家に帰って風邪ひきました・・

(山宮)滝ノ沢の滝のリードは久しぶりでしたがサクサク簡単に登れました。(昔より成長しているという事か?)

(進藤ま)今回は元々暑い日ではなかった事もありますが満さんのビレイをしたり、その後もフィックスする為に滝下に居たため終始濡れて結構寒かったです。あまりの寒さから沢登りで初めて雨具を着ましたが着ると本当に暖かいんだということを知りました。温かい飲み物を持っていった事もあり風邪はひきませんでした♪今回残念だった事は寒いなか待ち時間が結構長い上に後ろにまだまだ待っている人達がいると思い「急がなきゃ」と言う焦りもあって赤滝でちょっと怪しいなと感じながらも先を急いで登ったら足が滑ってフォールした事です。やはりどんな時でも焦らずシッカリと確認しながら登らなくてはと思い知らされました。フォローで良かったです・・・

(羽田)年々と入る人が少なくなり、苔、草、倒木で沢の様相が変わってきているように思いました。最初のロープを使わない滝で滑ってしまい、しっかり手、足のスタンスを確認し慎重に登らないと身にしみて実感しました。沢での怪我は、思った以上に大怪我になりやすく、沢がすべての総合力だけに初心を忘れないようにしなければいけないと思いました。

(銅谷)去年タイブロックが効かず落ちた3番目の「大滝」では、また滑るのでは…嫌だなぁと思いなかなか1歩が踏み出せなかったです。今回は2番目の滝の上部滝でウォータースライダーの様にキレイに滑って滝壺にドボン…でした。A班は木村さん佐藤くんにリードをお任せ。ありがとうございます!おかげで快適に登れました。久しぶりに会山行に参加して楽しい1日でした。

(渡辺)はじめは緊張しましたが、全リードの山宮会長に、終了点の位置、作り方等を教えてもらいながら全フォローで楽しく登ることができました。リードできるように、頑張ります!

(高橋)今季の初沢でした。昨年よりは登れたかなと思いますがリードでも登れるよう練習していきます。

(新島)初めての沢登りでした。まずは終始笑顔で登りきることができました。ギアの使い方や登り方を丁寧に指導してくださったC班の皆様、ありがとうございました。沢登りはスベるという勝手なイメージを持っていましたが、3点支持をしっかりと決めれば思ったほどスベる恐怖は感じずに次の一手を探す心の余裕が出て、さらにスベりにくくなるという好循環が生まれました。(登り始めの2本くらいの滝は緊張でガチガチだったので余裕はありませんでしたが笑)後半の滝は余裕が出てきて楽しく登れました。山宮さんのアドバイスで、滝の中の方が意外とホールドがあるとおっしゃっていたので積極的に中を探るとかなり良いホールドがたくさんあり、ルート選びの重要性も学びました。私はだいたいの山行で、楽しいよりも怖いという感情が勝ってしまい小さくなりがちなのですが、今回は怖いよりも楽しいが勝りました!また機会があれば参加したいと思います。

(廣澤)今年初めての沢登りでした。今まで行ったどの沢よりもクライミング要素があり、とても楽しかったです。今回は2つの滝をリードさせていただきました。初めてのリードでしたが、楽しみながら登ることができました。ただ、足を滑らせて2度落ちてしまいました。沢登りでは落ちないように登ること、落ちてはいけないことを肝に銘じます。また、ロープを出さない滝では、かなり緊張しましたが、落ち着いて登ることができ、少しだけ自分の成長を感じました。 みつるさんとまりこさんには、沢山準備をしていただいたり、丁寧に教えていただいたりと今回も大変お世話になりました。ありがとうございました。

(宮崎)沢登りと云うより沢歩きは、学生の頃友人に誘われて丹沢に何度か行ったのと、近隣の沢を歩いた程度だったが、弥彦山にザイルを使って登る本格的な沢があるとは考えてもいなかった。高巻もなく最後のヤブこぎも無いのにザイルを必要とする滝の連続で、沢登りと云うより滝登りの様相だった。距離的には短い沢だったが、私には予想以上に厳しい滝登りだった。おかげで、二度落ちてロープの世話になったが、「落ちそうだ!」と云うのが自覚できたので、「落ちるゆとり」がもてたのがせめてもの救いであった。まだ、よちよち歩きクライミングしかできないが、一定の成果が「落ちるゆとり」に現れているのだろうと思えた。沢登りは日本独特の登山形態と聞いてきたが、今ではわらじも農耕用足袋もほとんど姿を消したので、昔とは違った、クライミングのカテゴリーの一つに変貌しているのだろうと、久しぶりの沢登りで感じた。昔を懐かしめば、真夏の暑さを忘れて、谷底の野営からかすかに望める夏の星座を探しながら一夜を明かしたことが忘れられない。火を起こして飯を炊き、虫と格闘しながら酒を交わして語らいに華を添える。尾根歩きの縦走とはひと味もふた味も違う風情が沢歩きにはあった。そんな沢登りは今ではないのかも知れないが、忙しいクライミングの合間に、日本の古き良き「沢登り」という登山スタイルに出会うのもいいのでは?と思い返しているところです。

(土田忍)滝の沢で沢デビュー。クライミングが楽しめる、沢デビューにはちと厳しめの沢ということでしたが、外岩とはまた一味違う、沢独特のアドベンチャー感のあるクライミングが楽しめました。

(木村)登攀系の沢で全ての滝が登れ、巻も、詰めの藪漕ぎもなく、下山道は整備され、正に、沢初めにぴったりでした。大人数で沢に入ったときは待ちも多くなるのでフォローは時間を掛けずに登ることが重要になります。次に何をするのかぼーっとせずに常に考える癖を付けたいと思います。また、シャワーパートもあり上半身が濡れるので低体温性のリスクもあります。もう夏以外では、カッパを着る、なるだけ濡らさない、寒さに備える必要があります。今回は良く登られたルートで残置がありましたがハーケンの打ち込み、回収の練習も出来れば良かったかなと思いました。これから沢登りのシーズンインです。こんなに沢山のサワークラーマーがいて頼もしいです。また、誘い合って登りに行きましょう!

(土田貴)エキサイティングな初沢登りとなりました。滝ノ沢に関する詳細なレポは数少なく、まり子さんのYAMAPレポを頼りにイメトレして望みました。が、現場に立つと想像してたより登攀要素たっぷりの滝登りの連続。軽快に登っていく山宮さんの動きを真似ようにもなかなか上手くいかず。まだまだ修行不足です。それと最終パーティーということもあり、2つ目の滝が終わった辺りから体の芯までガクガクブルブル。冷え性の自分としては一番の核心?でした。何はともあれまた一つ山の楽しみが広がった1日でした。山行を企画してくだった会の皆様ありがとうございました。

(佐藤)沢登り独特の悪さを思い出しました。リングボルトの滝では、終了点に行ってからの動作を早くしよう早くしようという意識が先行してしまいビレイ解除を言い忘れて、タイムロスがありました。まさに急がば回れでした。その他フィックスの仕方やルーファイ等参考になりました。

★山行の詳細はヤマレコとヤマップにアップしてあります。

 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6983065.html

 https://yamap.com/activities/32843579

 https://yamap.com/activities/32842804

駐車場で会山行CLの進藤みから挨拶
A班スタート
B班スタート
C班スタート
序盤にロープは出さないがヌメっていていやらしい滝
ロープを出す1つ目をA班が登攀中
ロープを出す2つ目の滝をリードするA班の佐藤
大滝をリードするA班の佐藤
大滝を登るA班の羽田
赤滝をリードするA班の木村
赤滝をリードするC班の山宮
篠滝を登るB班の進藤ま
吞み水の滝をリードするB班の廣澤
記念撮影その1(進藤ま撮影)
記念撮影その2(木村撮影)
黒滝をフリーで登る
一般登山道を合流して靴履き替えたり装備片付けたりする
一般登山道を下山する
最後に初滝ノ沢メンバーに簡単に感想を言ってもらい進藤みが締めて会山行終了

投稿者: 新潟クライミングクラブ

新潟クライミングクラブは新潟市にある山岳会です。フリークライミング、クラッククライミング、アルパインクライミング、アイスクライミング、沢登り、山スキーなど幅広く活動しています。

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