★山域:松木沢幕岩同志会ルート(栃木県)
★日付:2024.02.10(土)
★天気:晴れのち曇り
★山行形態:個人山行・アルパインクライミング
★メンバー:山宮、木村
★ルート状況(2024年2/10現在のものです。)
◆アプローチ
・銅親水公園駐車場から松木川沿いの林道を上流へと歩いていきます。
・松木沢ジャンダルムを過ぎて2つ目の堰堤手前から松木川の河原へ下降して松木川を渡渉します。
・幕岩取付へはフィックスがあるので目印になります。
◆幕岩同志会ルート(ルートグレードは参考にしたトポ図からで、あとは個人的な感想です。)
全体的に
・前回登った時は岩が堆積する傾斜の緩いところ(というか平らなところ)はガレてましたが今回は積雪がありガレは気にならなかったです。壁の岩は比較的しっかりしています。
・傾斜が緩いところは積雪があり除雪しながらの登攀で時間がかかりました。また次のホールドやスタンスが雪に隠れていて分からないのでグイグイ登ることはできませんでした。
・1~4ピッチまでの各終了点はハンガー2つで整備されてました。
・基本はカムやナッツ、灌木等で中間支点を取りながらの登りとなります。(残置支点は1P目に1個、2P目に2~3個、4P目に1個ぐらいだったかな?)
1P目 Ⅲ(木村リード)
・階段状の浅いルンゼを登って雪面をチムニー基部まで歩く。
・階段なので特に問題なく登れます。
2P目 Ⅳ(山宮リード)
・雪の付いた浅いチムニーを除雪しながら登る。
・上部に行くにつれ傾斜が増します。
・グローブメインで登攀しましたがポイントポイントでアックスでフッキングしながら登りました。(序盤の薄被り乗越しと中盤の強傾斜はグローブのみの登攀では難儀するかも。)
3P目 Ⅳ(木村リード)
・雪の付いた階段状フェースを右上の凹角の入口まで除雪しながら登り、凹角はどん詰まりの岩まで除雪しながら登ってどん詰まりからは左か右か(左階段、右クラック)どちらから登る。
・凹角の入口は右から少し登って左に移動するムーブで登りましたが右から左へのムーブが若干悪く感じました。(細かいホールドにフッキングして体勢を整えてスタンスを左へ移動しました。)
・凹角をどん詰まりの岩は左から階段状を登るルート(Ⅲ)と右からクラックを登るルート(Ⅳ)がありましたが冬期のアイゼンでの登攀の場合は左から無難に登られているらしく今回もそれに習い左から登りました。
4P目 Ⅳ(山宮リード)
・雪の付いたルンゼを除雪しながら登り垂壁から凹角状を除雪しながら登る。
・前回はグローブメインの登攀とポイントポイントでアックスでフッキングしながらの登攀でしたが今回はホールドが雪に隠れていてポイントポイントのアックスでのフッキングが難しく3~4手ほど素手で登攀するところもありました。またバックアンド&フットで体勢を維持しながら登ったところもあります。
◆下降
・4P目終了点から各終了点でピッチを切りながら4回の懸垂下降で取付まで下降。(計4回の懸垂下降。)
★感想
(山宮)2/11(日)~12(月)は会山行で松木沢アイス合宿だったので会メンバー木村さんを誘って2/10(土)に前乗りして松木沢幕岩同志会ルートを登ってきました。前回は偶数ピッチをリードしたので今回は奇数ピッチかな?と思ってましたが木村さんが奇数ピッチをリードするということで今回も偶数ピッチをリードしました。前回の岩が完全ドライな状態と違って今回は岩に雪の付いた状態でした。除雪に時間がかかったり次のホールドやスタンスが雪に隠れて見えないのでグイグイ登れなかったので時間がかかり4P目で登攀終了としました。(時間も時間だし階段状の5~6P目を除雪しながら登るのもその後の幕岩の頭までの歩きを除雪しながら登るのもやらなくていいかなーと思って止めました!)雪の付いた岩壁登攀は最近だらけてる自分の目を覚ましてくれました!今後予定している山行に繋がる山行になって良かったです。反省点としては今回は岩が完全ドライな状態だと思ってナメて2軍のグローブを持ってきましたが1軍グローブも持っていくべきでした。3P目フォロー登攀中に#0.4のカムを回収するのにグローブを付けたままではクラック内に深く入ったトリガーを引けず素手になってなんとか指が入り回収できましたが、一旦脱いだグローブの小指部分がめくれてうまく付け直すことができず他のアイス用グローブを付けて4P目をリードした結果、そのグローブでは凹角内のカチが持てずフッキングした場合も外れそうでリードでは落ちられないので2~3手ですが素手になって登りました。(素手登攀は雪山ではありえないなー)
(木村)初のミックスクライミングのお誘い、有り難く行かせて頂きました。事前にWebで調べると最高グレードⅤ+(4P目)と有り。素手、フラットソールでは問題ないが、アイゼン、アックス、手袋で行けるのか…。前週の南岸低気圧のせいかルートには所々雪が付いていてお掃除しながらフッキングの場所を探る様なコンディション。アルパインクライミングはツルベで登らなきゃ!と自分に言い聞かせ、核心ピッチを避けて奇数を選択。山宮さんは、前回、偶数をやっているので、今回は奇数をリードしたかったのか…。苦笑いで「どうぞ」のお言葉。それでも3PのⅣ+のコーナークラックでは、
素手のカチが手袋では悪いスローパーにしか感じられず、思わず手袋を脱いで突破しました。4P核心部のクラックはアックスのフッキングで楽しく登れました。(フォローなので)この後、2ピッチほど登れるのだが、登攀要素があまりないので同ルート下降で無事登攀終了となりました。全体を通し、雪の状況によって難しさが大きく変わる
冬のクライミングの楽しさに触れることが出来ました。また、新たな世界を体験させてくれた山宮会長に感謝デス。最後に今の私には今回が限界のグレードです。調子に乗らないように戒めたいと思います。(また企画が上がったら行きます!)
★山行の詳細はヤマレコにアップしてあります。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6462415.html











