内ノ倉川七滝沢(二王子岳)

★山域:内ノ倉川七滝沢(二王子岳)

★日付:2023.09.02(土)~03(日)

★天気:9/2、9/3両日とも曇もあるが晴れ

★山行形態:山岳会山行・沢登り

★参加者:進藤み(L)、進藤ま、山宮、竹内、岸畑、阿部、高橋、風間、荒木、羽田、銅谷、神蔵

★コース:内ノ倉ダム杉滝岩駐車場→(内ノ倉川沿い左岸林道を1時間近く歩く)→(林道から内ノ倉川へ下降し横断)→七滝沢出合→七滝5段100m→7段130m→20m滝→ビバーク適地(ビバーク)→17m滝→三ツ釜の滝→二俣→奥の二俣→一般登山道に合流→二王子岳→二王子岳登山口→(デポしておいた車で内ノ倉ダム杉滝岩駐車場へ)

★ルート状況(2023.09.03現在)

・ルートは市販本の遡行図を参照しました。(写真の滝の説明やスケールは市販本の遡行図を参照してます。)

・七滝の5段100mは手前の3m滝のCS右のつるつるヌメヌメを登ってから左岸を高巻きました。(この3m滝を登らず手前から高巻いた2人はこの高巻きトラバースがルート中一番悪かったと言ってました。)

・7段130mでは3つ目の17m滝は全員が右岸高巻き、6つ目の17m滝も全員が右岸高巻きました。

・20m滝は小さく高巻き。ロープを出して山宮リードで右岸のルンゼから登って滝の左横へトラバースして直上しました。後続はタイブロック等で確保しながら登りました。(12名いたので約1時間30分かかりました。)

・17m滝は右壁を登りました。先ず山宮が岩が脆くないかフリーで登れるか確認しながら登りました。途中の1手悪いところの上に残置ハーケンがあったのでハンマーで動かないことを確認してスリングでお助け紐設置。上部も1ヶ所スタンスが微妙だったので滝上灌木を支点にして万が一用のロープを垂らしました。

・上記以外の滝でお助け紐を使ったりや後ろからプッシュしたりして登った滝もあります。

・高巻道はハッキリとではありませんがそれなりに踏み跡っぽくなっていて分かりやすかったです。

・靴はフェルトの人もラバーの人もどちらもいましたがフェルトでもヌメリが酷いところは滑ってました。

・アブやブヨはいませんでした。蚊もいなかったと思います。(刺されてないので)

★感想:

(進藤み)今回は12名と大所帯のリーダー疲れました。帰って体重測ったら3キロ痩せていました♪でも岩魚も釣れて喜んで食べてもらえたみたいなのでヨシとします。大きな事故、怪我もなく良かったです。

(進藤ま)ヌメリがきついとか高巻きが多いとかのネットの情報をみて靴をフェルトにするかラバーにするか迷いましたが今回はラバーにしてみました。結果やはりヌメリは所々キツイところがあり2回ほど滑って少しだけ落下、1回なんでもない所で滑って転ぶ…その為に両肘を擦り剥き程度ですが流血してました。フェルトにすれば良かったかなぁと思いましたがやはり高巻きや滝を登攀するにはラバーにして良かったと感じました。結局フェルトの人も滑っていましたしね…前回の湯檜曾川本谷の時は4時間超えの下山を沢靴で痛い思いをしたので今回はアプローチシューズを用意。でもその分荷物が増えザックはパンパン!!前回より食料を減らしたつもりでしたが食べずに持ち帰りがあったのでまだまだ持っていき過ぎのようです…次回はもっと減らします。最近沢登りをしていて思った事は遡行図を見てもある程度有名な滝以外では大体の現在位置の把握が難しいので、これからはヤマップの軌跡をダウンロードするだけでなく遡行図に滝やテン場の標高を記載して持って行こうと思いました。今回は総勢12名と大所帯の泊まりでの沢登りでしたが天気にも恵まれ大きな怪我もなく全員無事に下山出来た事は何より良かったです。危なくないように色々な所でサポートしてくれたリーダーの満さん、山宮会長、岸畑さん、そして参加された皆さん大変お疲れさまでした♪

(山宮)満さん、12人大所帯の沢登りのリーダーお疲れさまでした。越後の沢は9月前半はアブブヨがいなくなって水に浸かるのもまだ寒くなくていいよとSさんから聞いていた通り今回は快適に遡行できました。前回の井戸小屋沢でもそうでしたが今回の七滝沢も遡行図をコピーだけして中身を読まずにきたので満さんにいろいろ教えてもらいながらの沢登りでした。(ガイド登山じゃないので自分で核心の滝やロープ出すところ高巻きなどある程度下調べしないといけませんね。反省。・・・と言いつつもこのぐらいの沢なら好き勝手に自由に登れるのでそれはそれでいいのですがw)1泊2日の山行でしたがカロリー消費が少なかったのか体重が全然減ってませんでした(笑)残念。七滝沢は越後の岳人なら1度は登っておいた方がいいかもしれませんが再登したいかと聞かれれば『んーーー』という沢です(笑)毎年9月前半に泊り沢登り会山行が定着してくれれば良いなーと思いました。

(竹内)①今回で3回目遡行でした。1回目はただ楽しく岩魚を手づかみした。2回目は石附さんと。②七滝の右高巻きはナタメから左に下降する道がついており迷う事がなかった。前は上まで行って何回も高巻きして下降。③(テント)場はもっと広い場所と錯覚し、人の記憶【私の】は当てにならないと反省。④左壁登攀の山宮会長の2段階確保技術、満リーダー、岸畑さんのルートファインデングは素晴らしかった。私はついて行くのが精一杯。⑤取水口手前の二俣は右二本木山【水多い】左二王子岳で【枯沢】で間違いやすいがまり子さんが左に誘導して正解だった。私の最初の遡行では間違って二本木山へ。⑥登りは何とかついていきましたが二王子岳からの下りで足が動かず皆さんに大変ご迷惑をかけました。荷物等も岸畑、荒木、阿部さんに持ってもらいました。泊まり山行や泊まり沢登りはソロソロ引退です。参加者の皆さん大変ありがとうございました。

(岸畑)大所帯でしたが予定通り山行が進んで良かったです。満さんリーダーお疲れ様でした。虫もいなく気温もちょうどよくコンデション的には最高だったと思います。七滝沢は2回目でしたが、前回よりも水量が少なく遡行はしやすかったと思います。3回目は行かなくていいかな。

(阿部)昨年から登山を含めて活動をあまりしていなかった中で、今回の沢登に同行させていただきありがとうございました。リーダーの満さん、山宮さん、岸畑さんのサポートを受けながら無事に山行を終えることができました。七滝沢は以前から一度は行ってみたい沢でしたので、今回挑めてよかったです。登攀が難しい滝の高巻等なかなか登りごたえがありました。久しぶりの沢登で普段の運動不足を痛感いたしました。体重の増及び筋肉の衰えが何より自分自身で驚きました。少しでも体を動かすようにしたいと思います。

(高橋)満さん リーダーありがとうございました。個人的には3年ぶりの焚火山行楽しむことができました。反省点として、難しい箇所の登攀は先行者のトレースで登れていたが、高巻きやへつりで落ちることがあった。もっと沢を楽しむためにも、ルーファイや登攀のスキルを上げる必要を感じた。皆さん虫の被害は無かったようですが私は寝てる最中に50.60ヶ所ブユに喰われていました…寝る時の虫対策も必要に感じました。

(風間)今回で2回目の沢登となりました!高巻きを伴う沢登を初めて体験して、ルートファインディングの難しさを知ることができて、とても有意義な山行になりました!
草つきや、木が生えてるか、また、滝の上に安全に降りれるかで右岸と左岸を見分けて、どちらに巻くかを判断できるようになりたいです。今回も、全てにおいて任せっきりになってしまったので、もっと経験を積んで任せてもらえるようになるまで努力したいと思います。クライミングの方も、なかなか練習ができていないため不安な場面が何度もありました。時間のあるときは、ジムや杉滝で練習をしてスキルをあげなければと改めて痛感いたしました。皆様、ありがとうございました。釣りたての岩魚の塩焼き、非常に美味でございました!

(荒木)宿営を伴う沢登りは今回が初めてで、準備の段階からどう荷物を減らそうか悩みました。アプローチシューズを省略する目的でラバーソールの沢靴を選びましたが、テン場で履き替えることと、下山時の快適性、機動性を考えるとアプローチシューズも持っていった方が良いと感じました。(下山距離が今回くらいの長さであれば良いですが、これよりも長いと疲労すると感じました)また、何でもない所で転倒することが多く、うち一回はヘルメットが破損するほど強く頭部を打ち付ける等、まだ沢を歩き慣れしていないな、と自覚させられました。総じて、なるべく疲労しないような安定した足運びや、限られた荷物で少しでも体力を回復できるような野営ができることは、宿営を伴う山行では必要不可欠なのだと感じました。今回もありがとうございました!

(羽田)中級の沢という事で体力の消耗を少なく軽量化にしましたが、サクッと登れない所などアドバイスを貰ったり安全に楽に行けるようにスリングをかけてもらったりしながら沢の醍醐味を味わった二日間でした。総合力が必要な沢を楽しむ為にも体力と技術の向上が益々必要だと思いました。

(銅谷)恋ノ股以来の泊まり沢だったので結構忘れていて荷物は悩みました。行程が長いので体力的に不安…軽量化に努めたく足りないのでは?と不安でしたがドライフードで軽くし、他でも重くなりそうな物は極力排除し40リットルザックにまとめました。サーモレストマットを外付けにしていたけど畳み方・中に入れたほうが良いとアドバイスを貰い高巻き中も木に引っかからずストレス無かったです。沢は登攀・高巻き・へつり・泳ぐ・くぐる等色々あり押してもらったり引っ張って貰ったり…色々あって楽しめました。ヌメリの岩で滑り左膝を強打酷く腫れて皆さんに心配を掛けてしまいました(ラバーでした)夜はシェラフカバーだけでは寒く眠れなかったので、せっかく焚き火があったのでもっと服を乾かせば良かったです。満さんが釣ってキッシーが焼いてくれたお魚がとても美味しかったです!今回は沢も下山も遅れる事なく行動出来て良かったです。とても楽しい2日間でした♬本当にありがとうございました!

(神蔵)湯檜曽川本谷での教訓を活かしザックを縦走用からアルパイン用に変更。縦走用のザックだと水に浸かると荷物がずっしり重くなり思うように動けず辛かったのが劇的に解消!これまでより快適安全に遡行できました。今回の山行は不安要素の全てが良い方向に転がりこれ以上ない条件で本当にラッキーでした。人数が多い故の実力差も皆で弱い部分を補い合い互いを気遣いながら進んだ結果がスムーズな遡行に繋がったと思います。そして何よりリーダーの事前の計画と周到な段取り、ベテラン勢のルートの見極めとペース配分、登攀力にロープワーク、遡行中の指示出しやポイントでの親切丁寧なアドバイス等…それらの全てが迅速的確でまるでガイドの接待を受けているようでした。大人数にもかからわずトラブルなく全員そろって笑顔で解散できたのはチームワーク力の高さなのだろうと思います。ワイワイ楽しい2日間でした。皆さまありがとうございました。

★山行の詳細はヤマップとヤマレコにアップしてあります。

https://yamap.com/activities/26543865

https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5902935.html

9/2、杉滝岩駐車場で出発の挨拶
先ずは内ノ倉川左岸沿いの林道を1時間ぐらい歩きます
内ノ倉川を横断して七滝沢出合へ
七滝沢入口のゴーロ帯
巨岩のゴーロを歩く
沢が大きく左折するこの5m滝を右から登る
次の2段7m滝も右から登る
10m滝は右岸から高巻く
七滝の5段100m
手前の3m滝のCS右をが登ってから左岸を高巻く(3m滝を登らず手前から高巻いた2人はこの出だしのトラバースがルート中一番悪かったと言ってました)
左岸高巻きで藪漕ぎ中
尾根を藪漕いで途中から左へトラバースしてこの滝の先へ下りる
巨岩群を歩く
7段130mに突入
この滝は
中をくぐって突破
この17m滝は右岸から高巻き
17m滝は右岸から高巻き
滝行する人たち
この滝は右岸を巻く人と左壁の左端をの登る人がいた
この滝はお助け紐と後ろからプッシュで突破
20m滝は
右岸ルンゼからロープを出して登って小さく高巻く
後半は右にトラバースして滝左横を直上
ビバーク
乾杯
夜が更けていく
9/3、朝から泳ぐツワモノ。いや、物好き?(笑)
この10m淵は右岸から高巻く人泳いでCS滝を登る人がいた
17m滝はフリー&お助け紐で登る
三ツ釜の滝
奥の二俣は水流の無い左へ(水流のある右は二本木山へ続く)
最後の詰め
一般登山道に合流
二王子岳へ立ち寄ります
二王子岳で記念撮影その1
二王子岳で記念撮影その2

投稿者: 新潟クライミングクラブ

新潟クライミングクラブは新潟市にある山岳会です。フリークライミング、クラッククライミング、アルパインクライミング、アイスクライミング、沢登り、山スキーなど幅広く活動しています。

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