★山域:松木沢ジャンダルム 中央壁直上ルート(栃木県)
★日付:2023.03.21(火)
★天気:晴れ
★山行形態:個人山行・アルパインクライミング
★メンバー:山宮、他1名
★ルート状況(2023年3/21現在のものです。)
◆アプローチ
・銅親水公園駐車場から松木川沿いの林道を上流へと歩いていきます。
・松木沢ジャンダルムの正面まで来たら松木川を渡渉します。(岩が乾いていれば飛び石で渡れますが凍っている時はスリップ注意!)
・松木沢ジャンダルムの基部までは踏み跡を辿って登ってきます。
◆松木沢ジャンダルム中央壁直上ルート(ルートグレードはWさんの個人的な体感グレード、感想はWさんの個人的な感想です。)
1P(Ⅴ 25m)(リード)
・垂直のチムニー状から離陸開始。ホールドは少ないがフッキングが良く効く。中間部左のテラス状から右のカンテ状へ移る所が悪く感じた。垂直のチムニーを抜け細い立木とカムでピッチを切る
2P(Ⅴ 35m)(フォロー)
・正面にはスラブが広がるが、ラインは左のコーナークラックへ取る。クラックへプロテクションを取り、スラブへスタンスを拾いながら高度を上げるには痺れた。コーナースラブの処理は#4~#5が有れば有効に感じた。コーナースラブを抜けると上部には2本走るコーナークラックへ。左はオフィズス、右はハンド。左のオフィズスを主に全身を擦りつけながらジワジワ高度を上げる。このピッチも#4~#5のカムが有効だったが下部スラブ帯で使用した為プロテクションの設置に気を使いながら高度を上げる。抜け口は短いが2手程草付になる為、アックスを打ち込み抜ける。
3P(Ⅳ 45m)(リード)
・本来ならばフェース中央に走るクラックが正規直上ルートなのだが、プロテクションを取れそうなクラックは無くスラブでフッキングも効かず難しいのでこのピッチのみ左ルートのラインを登る。カンテ状から離陸しフェース左のクラックへ高度を上げる。20m程で下部岩壁を抜け、上部はガレた大バンドへ。ロープを引きずり大スラブ基部へ。
4P(Ⅴ⁻ 45m)(フォロー)
・大スラブには顕著なクラックが3本走る。右(中央ルンゼ)中央(直上ルート)左(左ルート)。出だしはハンドサイズで快適に高度を上げるがダブルクラックが有る付近より一気に悪くなる。クラックにアックスをジャムし誤魔化しながら高度を上げる。非常に神経を使う区間。上部に行くにつれ傾斜は緩むがスラブ状な為気は抜けない。
5P(Ⅳ 30m)(リード)
・階段状の岩壁に右上する様にラインを引く。フッキングがあまり宜しく無い為、ホールドを掴みながら高度を上げる。全体的には階段状だが部分的に悪い個所が数か所出てくる
6P(Ⅲ 20m)(フォロー)
・コブシ岩基部を左から巻きガレた凹角へ。ロープを引きずりフリーで抜けるが、ロープが屈曲する為スタックには注意。凹角を抜ければジャンのトップへ突き上げ登攀終了。
(おまけ 7P)(Wさんのみ登攀。コブシ岩からロワーダウンしてフォローの状態で登る)
・コブシ岩の直登。フラットソールでは抜けたことが有るが、ドライではどの様に体感が変化するのか興味があった為、ジャンのトップからロワダウンし登り返す。短いながら非常に悪かった。節理がフレアー気味なのでリードだとかなりの緊張を強いられる登攀になる様に感じた。
◆下降
・下降は右壁のルンゼを歩いて下り、下部で残置フィックスを使って2回懸垂下降。
・目印のピンクテープが多くあり迷わないと思います。
★感想:3/21はWさんと冬季登攀のトレーニングに松木川ジャンダルムへ行ってきました。ドラツー登攀技術はまだまだ実力不足で来シーズンに向けてオフシーズンでもドラツー登攀の練習していかなければならないと思いました。(1P目リードで途中の残置ハーケンのあるところでクラック右側の岩へ直接登ろうとするもスタンスが無くてあえなくテンション、その後も右へ右へで何度かテンションしてタヌキさんにクラック左側の岩に上がってから右側へ移れば。とのアドバイスを頂きその通りに登ったら簡単に登れた・・・2P目の核心のコーナークラックはフッキングもトルキングも決まらず前回同様相変わらず登れなかったのでカムA0で登った。その他はフリーで登れたがこれぐらいのルートは鼻歌まじりで登れるようにならないと・・・)
★山行の詳細はヤマレコにアップしてあります。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5294673.html










