★山域:御在所岳中尾根(三重県)
★日付:2023.03.19(日)
★天気:晴れ
★山行形態:個人山行・アルパインクライミング
★メンバー:山宮、他2名
★ルート状況(2023年3/19現在のものです。)
◆アプローチ
・御在所ロープウェイ駐車場から裏道登山口、藤内小屋を通過して藤内壁出合へ。藤内壁出合からは1ルンゼの右岸を詰めて中尾根バットレスを通過して右又へ。右又の途中から右尾根に乗り中尾根P4の取付へ。
・踏み跡はありますが初見の場合は迷うかも・・
◆中尾根(2級 Ⅴ+)(ルートグレードは参考にしたトポ図からで、あとは個人的な感想です。)
全体的に
・基本的に岩は硬いですがフレーク状の岩にトルキングすると動くところもあったので注意が必要です。
・基本、残置の中間支点は無いのでカムで中間支点を取ります。
・各終了点は整備されてました。
P4(ワイドクラック Ⅴ)(フォロー)
・2Pに分けて登りました。
・1P目はワイドクラックですがトルキング、フッキングが決まるので登りやすかった。上部は身体を使った登りが登りやすかったです。
・1P目終了点はハンガー2つ。
・2P目は短い簡単なワイドで問題なく登れました。(1P目と2P目も繋げても登れるみたいですが下が見えなくなるのでロープの流れや意思疎通は気にしないといけないかも。)
・2P目終了点はハンガー2つ。
・2P目終了点からP3取付へは岩を少し登って右の方へクライムダウン。
P3(ワイドクラック Ⅴ-)(フォロー)
・ワイドクラックで岩が滑らかでフッキングが決まりづらいので身体を使ったワイド登りで登りました。挟まれるので落ちませんがスタンスが無いところはアイゼンで立ち込めないので上へ上がりづらく難儀しました。とても登りづらかったです。
・ルート上部にハンガー2つの終了点がありますが、さらにその上にP2への懸垂下降支点があるのでそこまでロープを伸ばしました。
・終了点は懸垂下降支点のハンガー2つ。
・P3終了点からP2取付へは50mロープ2本で懸垂下降。
P2 1P目(クラック Ⅳ?)
・このピッチは出だしの岩が崩壊したらしくスタートがハングしていてトポのグレードⅣより難しくなっているとのこと。
・クラック内の砂は凍ってないのでアックスが決まらなくて登りづらいとOさんもYさんも言っていました。
・Oさんがカムエイドで試みるもクラックがフレアしているのでカムが決まりにくく注意が必要です。(エイドでテンション掛けたらカムが2個抜けた・・・)
・Oさんが途中までロープを伸ばし、その後Yさんに選手交代してみて登ったが、プロテクションが不安定、クラック内の砂にはアックスが決まらないと不安要素が多くリスクが高いので敗退となりました。また時刻も15:00を回っていたので時間切れでもありました。(体重の重い山宮は選手交代して登らなかったです。)
P2 2P目(フェース? Ⅴ)
・敗退したので今回は登らなかった。
P1(クラック? Ⅴ+)
・敗退したので今回は登らなかった。
◆下降
・P2の1P目(クラック Ⅳ?)の取付の左にあるルート(5.10aのルート)のい取付支点を懸垂下降支点として使用して左に見えるルンゼ(右又のルンゼ)を懸垂下降で途中まで下りました。(懸垂下降後にP4取付にデポした荷物を回収にいきました。)その後はアプローチしてきたところを下って下山。
★感想:3/18~19にOさん、Yさんと3人で予定していた山行は3/18の天気が悪くて中止に・・・代わりに3/19に日帰りで冬季登攀のトレーニングに御在所岳の中尾根へ行ってきました。中尾根のP4とP3の登りはワイドクラックがメインでしたが、ワイドクラックを登った回数はほとんどなく技術も見よう見まねなのでフォローでの登攀でもワイド登りは苦戦しました。ただワイドクラックでもドラツー登攀技術のフッキングやトルキングが使えるところは登りやすかったです。冬季登攀のルートはルンゼやクラックを登ることが多いのでワイドクラックの技術も身につけているとプラスになると思います。なので来シーズンに向けてオフシーズンはワイドクラックを頑張ろうと思いました。新潟市から片道約530km・・・御在所の日帰りは無いなーと思いました。
★山行の詳細はヤマレコにアップしてあります。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5287977.html













