ウメコバ沢 チャンピオン岩稜 敗退(栃木県)

★山域:ウメコバ沢 チャンピオン岩稜(栃木県)

★日付:2023.02.05(日)

★天気:晴れ

★山行形態:個人山行・アルパインクライミング

★メンバー:山宮、他1名

★ルート状況(2023年2/5現在のものです。)

◆アプローチ
・銅親水公園駐車場から松木川沿いの林道を上流へと歩いていき、林道から松木川の河原に下りてウメコバ沢出合まで歩きます。
・松木川はアイゼンを付けて飛び石で渡りました。(石に氷が付いているのでアイゼンを付けないと滑ります。)
・ウメコバ沢F1とF2は左岸から巻きました。フィックスロープを使ってゴボウで登りました。(下降ではF1のみフィックスロープを使って懸垂下降。)
・F2上からしばらく歩くと左手に顕著な形をしたジャンクションピークが見えそこへ登るルンゼをフリーで登ります。ルンゼを上まで登ったら今度は反対側へ下りるとR7の1ルンゼと2ルンゼの合流点に着きます(チャンピオン岩稜はR7の1ルンゼと2ルンゼの間の岩稜です。)

◆ウメコバ沢 中チャンピオン岩稜(?級 Ⅵ-)(ルートグレードは参考にしたトポ図からで、あとは個人的な感想です。)

全体的に
・岩稜上の岩は積んであるだけみたいなところもあり落石や滑落の注意が必要です。
・岩が脆いところを登らないようにルーファイも必要です。
・基本、残置の中間支点は無いのでカムやナッツ、灌木等で中間支点を取っていきます。
・各終了点は整備されてました。

1P目(階段状~凹角~階段状 30m Ⅲ)(フォロー)
・出だしの階段状をフリーで登って、灌木にスリングを巻いてビレイヤーはセルフビレイ。そこからアンザイレン開始しました。
・左の凹角ラインから階段状を登りリッジへ。積雪があり微妙な感じの登りもありましたが特に問題なく登れました。
・残置中間支点は無し。
・終了点はハンガー2つ

2P目(フェース 40m Ⅳ)(リード)
・右上に見えている枯れ木を目指してフェースを右へ登っていきます。邪魔な枯れ木はくぐって通過しましたが他は特に問題なく登れました。(枯れ木は動いて危なかったのでフォローのOさんが撤去しました。)
・残置中間支点は出だしにリングボルト1つのみ。
・終了点はハンガー2つ

3P目(凹角 30m ?)(フォロー)
・トポでは凹角左のフェース(Ⅴ)となってますが、今回も前回と同様に正面の顕著な凹角を登りました。
・前回登った時はクライミングシューズでバック&フットで快適に登れましたがアイゼンではなかなかしんどかったです。(狭く感じました・・・)中間から上部にかけて若干被っているところもあり体感ではⅣ+~Ⅴ-といった感じです。
・残置中間支点は少々あります。
・終了点はハンガー2つ

4P目(短いフェイスのリッジ~階段状のリッジ 40m Ⅳ+)(リード)
・短いフェースのリッジを正面突破するラインがⅣ+なのでしょうが、私は簡単な右の方から回り込んで登りました。短いフェイスのリッジを登ると後は左から階段状のリッジを登ります。特に問題なく登れました。
・残置中間支点は無く、カムで支点も取りづらいです。
・終了点はハンガー2つ

5P目(凹角 40m Ⅳ+)(フォロー)
・トポでは左のフェース(Ⅴ+)と右の凹角(Ⅳ+)となってます。今回は右の凹角ラインを登りました。
・凹角内に身体を入れると登りづらいので身体を出して登ると快適です。前回登った時はクライミングシューズだったので小さいスタンスでも問題なく登れましたがアイゼンでは難しかったです。
・残置中間支点は少々あります。
・終了点はハンガー2つ

6P目(ハング~フェイス 20m Ⅵ-又はⅤ A1)
・出だしのハングが核心でスタンスは逆層、ハング下のハンガーが1つあります。
・参考トポのグレード表記は、Ⅵ-又はⅤ A1ですが岩が崩壊して今は5.11ぐらい?あるらしい。
・人工で登るならアブミは2つあったほうがいいと思います。今回はアブミのワンポイントで登るつもりで1つだけアブミを持っていきましたが、カムのセットもあるし中間もスタンスもスラブっぽくて厳しそうでだったので即決で敗退決定しました(笑)
・カムも4.0があると良いと思います。

◆下降
・5P目終了点からチャンピオン岩稜の左のルンゼ(R7の2ルンゼの左俣っていうのかな?)へ懸垂下降2回でR7の2ルンゼへ下ります。(2回目の懸垂下降支点は灌木に捨て縄です。)
・R7の2ルンゼからは懸垂下降を1回してその後クライムダウンを交えながら歩きで取付まで下りました。(懸垂下降支点は灌木に捨て縄です。)

★感想:2/5はOさんと松木沢のウメコバ沢チャンピオン岩稜へ行ってきました。アイスアックスの出番はほぼ無くてグローブ&アイゼンでの登攀でした。前回は無雪期にクライミングシューズで登って問題なく上まで抜けれましたが今回はアイゼンでの登攀で普通に難しかったです。核心ピッチの6P目リードは偶数ピッチ担当の私でしたが、5P目終了点から6P目を見上げて『うん。無理。』と判断して敗退即決でした(笑)

★山行の詳細はヤマレコにアップしてあります。

https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5157985.html

ジャンクションピークの左のルンゼは雪があって登りやすかった
チャンピオン岩稜取付
1P目、Oさんリード
2P目は枯れ木を目指して登りますが、枯れ木は動いて危なかったのでフォローのOさんが撤去しました
3P目、Oさんリード
5P目、Oさんリード
6P目上部・・・なんとかなるか?
6P目下部・・・うん。無理(笑)
6P目を下から見上げると立ってるなー
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投稿者: 新潟クライミングクラブ

新潟クライミングクラブは新潟市にある山岳会です。「角田山からヒマラヤまで!!」を合言葉にアルパインクライミングを中心に活動しています。

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