北岳バットレス第4尾根主稜 敗退(南アルプス) 

★山域:岳バットレス第4尾根主稜(南アルプス)

★日付:2023.01.07(土)~09(月)

★天気:1/7 晴れ、1/8 晴れ(風も穏やか)、1/9 晴れ

★山行形態:個人山行・アルパインクライミング

★参加者:山宮、他1名

★ルート状況(2023年1/9現在のものです。)

◆アプローチ

・夜叉神峠登山口からあるき沢橋BSまでは基本夏道で、一部日陰になるところに残雪あるが問題なし。

・あるき沢橋BSから少し登ると雪道になるが八本歯のコルまで年末年始のトレースがあり快適だった。(池山御池小屋からあるき沢橋BSへの下りで急斜面になるところからアイゼン使用)

・八本歯のコルから北岳バットレスの下部岩壁までは夏道にトレースがあり良く踏み固まってはいなかったが楽をさせてもらえました。(ラッセルされた方々ありがとうございます。)

・今回は第4尾根取付へはBガリーからのアプローチしました。私たちのテン場を私たちが出発する1時間前に通過していった先行パーティーが私たちが下部岩壁に着いたぐらいでリードの人が第5尾根支稜を登り始めてるところだったので順番待ちをするよりBガリーから登ることを選択しました。(今回は第4尾根取付まで行けずに敗退してますが、もし第4尾根取付へ行けてたとしても時間がかかっていたので私たちは後続になっていたと思います。なので明るいうちのトップアウトは難しかったと思います。)

・第4尾根取付へのBガリーからのアプローチは、Bガリーの草付から登って第2尾根を越えてCガリーを横断してヒドンスラブを登り第4尾根の取付へ行くようなのですが、最初のBガリーの草付が正面から登るものなのか左横から登るものなのかいまいち分からず右に見えた傾斜のない岩から容易に登れそうだったのでそこから取付きました。(これ失敗。)懸垂下降後に見たBガリーの左横の草付は登りやすそうでした。ここからが正解なのかな?

1P目:とりあえず簡単そうなアプローチなので50mダブルロープ1本で登ることにしました。(08時10分登攀開始。)登ってみるとそこそこ傾斜もあり残置支点は45mで4箇所。(出だしすぐに1つとそこから10mぐらい?登ったところに1つ、中間に終了点にも使えるハーケン4つとそこから登ってすぐのところに1つの計4つ)終了点の少し下のハイマツも利用して計5箇所の中間支点。フッキングが決めにくい岩でアックスが決まる氷は無く雪は締まってなく登攀に時間がかかりました。(山宮リードで30分ぐらい)中間にあった終了点にも使えるハーケン4つのところからそのまま真っすぐ登ろうかとチャレンジしましたが雪も多くなり支点も取れない状況なので右上に見えた草付帯を突破(この区間は凍った草付で快適。)してハイマツで1P目の終了点を構築しました。

2P目:雪崩れそうなサラサラ雪をトラバースからの直上。雪をしっかり踏み固めながら慎重に進んでいて時間がかかってました。またどこの草付から第2尾根に登ろうかとラインを探しながらの登りだったので時間がかかってました。(Tさんリードで50分ぐらい)終了点は頼りない灌木で構築。フォローの山宮がトラバースを終え上のTさんのところまで行こうとしましたが、この時点で10時30分。(予定では第4尾根取付に10時着。)このまま迷走しながら第4尾根取付へ12:00過ぎには着けるかどうか?また明るいうちにトップアウトできるかどうか?という事でここで潔く諦めて敗退決定となりました。2P終了点からの懸垂下降は灌木の支点強度が心許ないので少し下のしっかりした灌木で山宮が懸垂下降支点を構築して50mダブルロープを2本にして一気に下のBガリー取付まで下りました。

※1週間前の年末にBガリーからアプローチした知人はラッセルに時間を取られCガリー横断のところで時間切れ敗退。年始にはBガリーからのアプローチした先行パーティーが敗退し、第5尾根支稜からアプローチしてパーティーはトップアウトしてたようです。先行パーティーはこれに習って今回は第5尾根支稜から取付いてました。(12:00頃にリードの人が第4尾根取付に見えましたが明るいうちにトップアウトできたかどうかは不明です。)

★感想:初日は森林限界ギリ越えたところまで登りました。全歩荷なので疲れました。荷物の軽量化しているのでアルコールは無し。シュラフも3シーズン用にしていたので夜は寒くてなかなか寝れませんでした。(消灯してから21時までの3時間はほぼ眠れず、小便ついでに着ていなかった服を1枚着て、シュラフの紐も搾れることに気づき絞ってみたらそこから24時まではしっかり寝れました。24時を過ぎてから急に冷え込み再び寒さで寝たり起きたりを繰り返し03時の起床時間となりました。)2日目、テン場から下部岩壁まで2時間30分かかりBガリーを登り始めたのが08時10分。さくさく登って予定していた10時には第4尾根取付へ着ければ良かったのですが、Bガリーの登攀に時間がかかり第2尾根への草付の登りはどこから登っていいか分からずに迷走して10時30分に話し合いの結果時間切れ敗退となりました。2か月前に計画したのに3連休の天気は3日間とも晴れでアタック日は風が穏やか、年末年始のトレースもありコンディションとしては最高だったのに登れなかったのは体力も登攀力もスピードも無くて単にまだまだ全然弱かったからの敗退でした。機会があればまたチャレンジしたいと思います!!

★山行の詳細はヤマレコにアップしてあります。

https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5082836.html

1/8、月と北岳
富士山
北岳のモルゲンロート
北岳下部のモルゲンロート
Bガリーへ
右の岩が簡単そうに見えたので登攀しました(登ってみたら意外と悪かった)
1P目を登ってくるTさん
2P目をリードするTさん
ここでタイムアップ
懸垂下降でBガリー取付まで下降
懸垂下降後に見たBガリーの左横の草付は登りやすそうでした。ここからが正解なのかな?
Bガリー。正面の草付は悪いと思う。
下部岩壁
北岳バットレスの第4尾根がハッキリとわかる

投稿者: 新潟クライミングクラブ

新潟クライミングクラブは新潟市にある山岳会です。「角田山からヒマラヤまで!!」を合言葉にアルパインクライミングを中心に活動しています。

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