幽ノ沢左俣滝沢大滝(谷川岳)

★山域:幽ノ沢左俣滝沢大滝(谷川岳)

★日付:2022.09.10(土)

★天気:曇り(国境稜線はガスの中)

★山行形態:個人山行、アルパインクライミング

★参加者:山宮(L)、石附、岸畑

★ルート:谷川岳ベースプラザ→一ノ倉沢出合→幽ノ沢出合→二俣→カールボーデン→滝沢大滝取付→(滝沢大滝を登攀)→大滝上の4P目終了点→中央壁の頭→堅炭尾根→(中芝新道を下山)→堅炭岩βルンゼ→堅炭沢左俣を下降→林道合流地点→幽ノ沢出合→一ノ倉沢出合 →谷川岳ベースプラザ

★ルート状況(2022年9/10現在のものです。ルートグレードは参考にしたトポ図からで、あとは個人的な感想です。)

◆アプローチ(幽ノ沢出合~滝沢大滝取付(アンザイレン開始地点))
・幽ノ沢出合~滝沢大滝取付(アンザイレン開始地点)までは沢登りになるので靴はアプローチや下山でも履けるラバーの沢靴が良いと思います。
・二俣下の滝の手前のナメ最後のところは細かいスタンスを拾って登りましたが滑るとドボンなので沢靴でない人は慎重に!(今回は残置フィックスもありそれも使えましたが、昨年秋には残置はなかったです。)
・二俣下の大滝は滝左側をフリーで登りました。滝上には終了点があります。
・二俣から左俣への登り始めの滝は昨年登った感じではフリーで登るには少し嫌な感じなので、今回は右俣へ登り、すぐに右俣と左俣の間の尾根に乗り横断して、左俣の沢床へ下りました。
・左俣に入ってからはすぐに右岸を高巻き、適当なところで灌木に捨て縄で支点を構築して懸垂下降で沢床に下りました。
・左俣の沢床からアンザイレン開始地点までのカールボーデン~スラブは快適にフリーで登れます。

◆幽ノ沢左俣滝沢大滝(3級上、Ⅳ)

【ルート全般】
・リスは比較的多くハーケンは使えます。
・1P目の終了点以外の終了点は補強必須。
・前日までの数日の雨のせいか岩が濡れているところが多かったです。
・参考にしたトポはあまりあてになりませんでした。(大雑把には役に立ちましたが・・)

【1P スラブ Ⅲ 100m】(Iさんリード)
・トポの取付がどこなのかわからないですが壁の傾斜が出るまでは適当にフリーで登りました。
・傾斜のある壁10mぐらいを乗越すところからロープを出してアンザイレン。(アンザイレン開始地点にはちょうどリングボルト2つありました。)乗越すラインは正面の簡単そうなところを登りましたが、左端が一番簡単に登れそうでした。
・岩は濡れているところもありスリップ注意で登りました。
・残置中間支点はほとんどありません。
・アンザイレン開始地点から1P目終了点のロープスケル40mぐらいだったかな?
・終了点はハンガー2つとリングボルト1つ。
 
【2P フェース~右のリッジ~右トラバース Ⅳ 40m(Iさんリード)
・トポを参考に終了点から真上に見える小ハング帯を右側から回り込んで上のバンドに登りましたが、小ハング帯は左から回り込んで上のバンドに登るのがトポ通りになるようなのでトポ1P目の終了点(古いもの?)はもっと左側にあると思います。その場合に『右のリッジ』が今回登ったラインの左側に見えていたリッジだと思います。
・小ハング帯の上のバンドの左側に錆びたリングボルト2つの終了点があります。(ちょうど3P目の凹角の真下あたりです。)
・今回登ったラインには残置中間支点はほとんどありません。
・今回登ったラインのロープスケルは50mぐらい。
・終了点は残置ハーケン1つにハーケンを2つ打って構築。(本来の錆びたリングボルト2つの終了点から右に4~5mのところ。)
 
【3P  凹角~左のリッジ Ⅳ 30m】(Iさんリード)
・凹角は岩が濡れているところが多くスタンスが滑るのでスリップに注意しながら登りました。
・このピッチは残置中間支点は豊富にありました。
・ロープスケルは50m。(終了点が見当たらずロープいっぱいになったのでリードのIさんが安定しているところでロープをもう少し伸ばすために構築した2P目終了点から本来の終了点へ移動しましたがそれでも終了点は見つからず適当なところでピッチを切りました。)
・終了点は残置ハーケン1つにハーケンを1つ打って構築。

【4P トラバース Ⅲ 40m】(Iさんリード)
・終了点から少し登って右の草付の下のラインをトラバースすると滝上へ出ます。(草付と草付の間の岩をまっすぐ上へと登っていくと詰むと思います。沢床へはクライムダウンか懸垂下降になると思いますが悪いと思います。Iさんは間違って登っていきそうになってました。)
・残置中間支点は1つだったかな?
・ロープスケルは25m。
・終了点はセルフビレイ用にハーケンを1つ打って肩絡みビレイ。

◆滝沢大滝終了点~中央壁の頭~堅炭尾根
・滝沢大滝終了点でアンザイレン解除。ロープや要らないギアはザックに片付けクライミングシューズからアプローチシューズに履き替えました。
・滝沢大滝終了点から沢の左岸を少し登り、その後は易しそうなラインから中央壁の頭へと登りました。(できるだけ灌木や笹を掴めるところを登りました。)
・中央壁の頭から堅炭尾根までも同様の感じで登りました。

◆下山
・堅炭尾根は中芝新道を歩いて堅炭岩KⅠ峰まで下りました。KⅠ峰からは中芝新道を外れてKⅡ峰へ。KⅡ峰からβルンゼへは急傾斜でクライムダウンはできなかったので少し戻って左側に回り込んで草付をクライムダウンしてβルンゼへ。
・βルンゼからは懸垂下降4回でカールボーデンの傾斜の緩いところまで下りました。(各懸垂下降支点の捨て縄は新しいものに替えておきました。3回目と4回目の懸垂下降支点には捨てビナも追加しておきました。)
・懸垂下降終了後は枯れ沢のガレた堅炭沢左俣を林道まで下りました。ここは岩が動きまくるので落石注意!!また岩が濡れていると滑ると思うので雨天で下降するかどうかは考えた方が良いと思います。

※谷川岳登山指導センターの掲示板に中芝新道は廃道扱いとなっている書いてあります。笹が繫茂していて踏み跡がわかりづらいので夜間や霧などで視界不良の時に下山で使用する場合には道迷いに注意してください。

★感想:

(山宮)幽ノ沢左俣の高巻きは長くてしんどいかったです。3人で登りましたがロープの結び替えが面倒なので今回は石附さんに全リードしてもらいました。3P目の凹角は岩が濡れているところが多くステミングした際にはスリッブしないか冷や冷やしました。また濡れた外傾スタンスも冷や冷やしました。今更ながら濡れた岩登りは快適ではなく好きではないなーと思いました(笑)βルンゼからの下降は初めてでしたが、ガレた堅炭沢左俣の下りは良い印象が無かった。(落石リスク、雨天時に岩が濡れてて滑るリスクはあると思いました。)

(石附)

(岸畑)アプローチの高巻きの藪漕ぎが思ったより大変でした。登攀はフォローだったので特に苦労することなく快適に登れました。

★山行の詳細はヤマレコにアップしてあります。

https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4674973.html

幽ノ沢出合
右側から登る
ナメ
二俣下の大滝は左から登る
二俣からは右俣を登り中央の草付を横断して左俣の沢床へ
左俣はほとんど高巻いて適当なところから懸垂下降で沢床へ
滝沢大滝
左の階段状の壁をフリーで登っていく
もう少しフリーで登れそう
ロープを出して登攀開始
1P目をリードする石附
2P目をリードする石附
3P目をリードする石附
3P目を登る岸畑
3P目終了点からカールボーデン~左俣を見下ろす
4P目終了点で肩絡みビレイをする石附
大滝上でロープを片付け堅炭尾根へ
先ずは中央壁の頭を目指す(写真の岩は中央壁の頭ではありません)
中央壁の頭で石附を待つ
堅炭尾根まであと少し
堅炭尾根の中芝新道に合流
堅炭岩KⅠ峰まで下ってきました
堅炭岩βルンゼへ
堅炭岩βルンゼの懸垂下降支点
3回目の懸垂下降
4回目の懸垂下降中の石附
カールボーデンから堅炭岩を見上げる
堅炭沢左俣を下る

投稿者: 新潟クライミングクラブ

新潟クライミングクラブは新潟市にある山岳会です。「角田山からヒマラヤまで!!」を合言葉にアルパインクライミングを中心に活動しています。

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