★山域:松木沢 黒沢(栃木県)
★日付:2022.01.22(土)~23(日)
★天気:2日間とも晴れ
★山行形態:山岳会山行・アイスクライミング
★メンバー:山宮(L)、石附、銅谷、阿部、長谷川、工藤、1/22の日帰りで進藤み、進藤ま)
★ルート状況(2022年1/23現在のものです。)
◆アプローチ
・銅親水公園駐車場から松木川沿いのい林道を上流へと歩いていきます。
・F1は雪で埋まっていたので黒沢の上流の堰堤より上流で松木川を渡渉して堰堤脇から雪壁を登りF1上に出ました。
◆松木沢 黒沢(2級 Ⅳ)(ルートグレードは参考にした最新のトポ図からで、あとは個人的な感想です。
F1:20m 埋まっていた。
F2:30m 左、中右より、右と3ラインは同時で登れる。左岸にハンガー2つの終了点とリングボルト3つの終了点がある。(1/22、進藤みは中右をリード、山宮は左をリード。1/23、山宮は中右をリード、石附も中右をリード。)
F3:40m 幅広なので数ライン同時に登れる。滝上左岸にハンガー3つの終了点がある。その1段下(6~7mぐらい下)にも終了点がある。また滝上から1段下(6~7mぐらい下)の右岸にもハンガー2つと残置ハーケン数本の終了点がある。滝上左岸の終了点が空いていてロープ長に余裕がある場合はピッチを切らずに上まで登り切ったほうが時間短縮になる。(1/22、進藤みは中左~滝上左岸の終了点までリード。50mロープでギリだった。1/23、山宮のリードは中左~右岸の1段下の終了点でピッチを切りそこから右に出て直上し滝上から少し登った右岸の灌木で終了点を構築した。石附は中央を登り、滝上から1段下ぐらいの氷でアイススクリューでピッチを切り、2P目は滝上左岸の終了点でピッチを切った。)
F4:2段40m 幅が狭いので同時に登れるラインは1本。1/4ぐらいは雪で埋まっていた。右側が傾斜が緩く易しかった。2段目の滝は雪にほとんど埋まっていた。終了点は右岸の灌木を使用。
◆下降
・F2は左岸にあるハンガー2つの終了点のうち下のハンガーにラッペルリングがついていてそれを懸垂支点として使用した。
・F3は滝上左岸にあるハンガー3つの終了点のうち一番下のハンガーにラッペルリングがついていてそれを懸垂支点として使用した。
・F4は終了点に使用した右岸の灌木に捨て縄を1本追加して懸垂支点とした。
・F2、F3、F4の全てで50mロープ2本で滝下まで懸垂下降できました。
★感想:
(山宮)初日はウメコバ沢の予定でしたがテント泊適地まで予定より少し時間がかかっていて、テント幕営してからウメコバ沢F3まで行くともうお昼ぐらいになって何本も登れないと思ったので、直近のネット情報や実際に対岸から見えていた感じからも黒沢の氷の状態が良さそうだったので初日は黒沢でアイスをすることにしました。黒沢F2を進藤みさんがリードで登ってトップロープを張り、私が登り方をいろいろ教えて各自何本か登ってもらいました。メンバーが多いのでもう1本トップロープを張りたかったのですが次から次へと別パーティーが登りに来て大盛況だったのでトップロープ1本で登ってもらいました。F2下から少し下りたところに氷があったのでそこでもアイスアックスの打ち込みやアイゼンの蹴り込みの練習ができて良かったです。Ⅴ字スレッドも実践してもらいました。14時頃、F2もずっと空いていたのでとりあえずリードすることにしました。進藤みさんに「F4まで一緒に行く?」と聞くと「行くます!」と言ってくれたので2人で登りました。F3は進藤みさんがリード。F3終了点まで行くとそこから上へのトレースはありましたがF4は目視できず時間も時間だったので今回はF4は諦めて懸垂下降で下りました。F2のトップロープ支点も回収してF2下まで降りて初日のアイスは終了となりました。自分の知っている疲れない登り方(北海道の安藤さんから教えてもらった登り方)を皆に教えましたが、今思い出すと初日はトップロープですが誰もテンション無しで上まで登ってました!2日目は長いアプローチをこなしてウメコバ沢F3に行ったとしても初日に見たメンバーの技量から良い練習になるかどうかわからないし、夏小屋沢と横向沢も自分の目で実際に見てないのでトップロープで練習するには良い滝かどうかわからないし、初日最後に進藤みさんと登った黒沢F3は登りやすく幅広でトップロープも何本も張れて良い練習ができそうだったので2日目も黒沢でアイスをすることにしました。せっかくなので3人2パーティー編成でF4まで登って下りてくる途中にF3でトップロープを張り何本か登るプランにしました。朝早い時間だったのでまだ誰もいないだろうと思ってましたがF1上に着くと先行パーティー2人が準備してました。私もアイゼンを履きスクリューを準備しましたが先行パーティーはまだのんびり準備中だったので先にF2下へ行きロープを出して先にF2を登りました。終了点は右岸のハンガー2つを使いましたが後続パーティーはF3下の中央右寄りでアイススクリューで支点構築していました。後続パーティーは2人なので自分たちより早く登れると思うし、その場合、F3は滝上左岸にあるハンガー3つの終了点でピッチを切ると思ったので私は左のラインから登って滝上から1段下の左岸の終了点で一旦ピッチを切ろうと登りました。私が登り終わってからしばらくして後続パーティーのリードは中央のラインを登ってきましたが滝上左岸の終了点まで登らず傾斜が落ちたところの氷でアイススクリューでピッチを切りました。(ロープ届かなかった?私がここでピッチを切っているからこの辺でピッチを切った?)後続パーティーが途中でピッチを切った理由はわかりませんが、このままだとF3滝上左岸の終了点の取り合いになって待ち時間が発生すると悪いので私は2P目の終了点は滝上左岸の終了点を使わずに滝上から少し登った右岸の灌木を終了点にしました。その後、F4も先に登れました。F3にはどこにトップロープを張ろうかと悩んでましたが、F3滝上左岸の終了点は後続パーティーが使用していて空くまで時間がかかりそうだったので登りで使った灌木に捨て縄を使い右岸1段下の終了点まで下りてトップロープの支点を構築してそこから懸垂下降でF3下まで下りて阿部さんに3回、長谷川さんに2回登ってもらいました。阿部さんが3回目を登り始める時に石附さん、銅谷さん、工藤さんがF3滝上左岸の終了点で懸垂下降の準備をしていたので、阿部さんにトップロープ支点の回収をお願いしました。F3下で6人が合流して「トップロープはもう回収しちゃったけど良いよね?時間も時間だし。」と言ったら工藤さんが「登り足りない!」と残念そうに言ってました。申し訳ない気もしますが時間切れなので・・・そのモチベーションは次回につなげてください(笑)その後、石附さん達のロープでF2下まで懸垂下降で下りて2日目のアイスは終了しました。個人の感想としては、工藤さんはまだアイスアックスを持っていなかったので2日目のF4までの登りは私のノミック2本を貸して私はアプローチでロープを出さずに登る場合用(その場合工藤さんは私のノミック2本を使うと想定)に持ってきていたクオーク1本とサミテックハンマー1本を使ってオールリードしました。サミテックハンマーの刃は丸まっていて大丈夫かな?と思いましたが普通に登れました(笑)
(石附)松木沢は大変有意義な山行となりました。山宮さんから教わった疲れないスムーズな登り方。まだまだ身に付きませんが、リードでそれができるよう頑張ります。
(銅谷)山宮さんから自分の登り方についてどんな所がダメで、こういう風に改善した方がいいとアドバイスを貰いました。自分でもダメだなと思っていた部分なので改善していきたい。教えて貰った腕が疲れない登り方は2日間沢山登ってるのに腕がパンプしなかった!疲れて来たり焦ると私は元の登りに戻ってたので意識して教えて貰った登り方を身に付けて行きたい。忘れないうちにまた練習したい。充実した2日間でした。
(阿部)山宮さん進藤夫妻石附さん皆様本当に教えてくださるのが上手くて自分なりにですがすごく吸収出来、充実したアイスクライミングでした。アイスクライミング以外の山での過ごし方についても様々教えて頂きとても勉強になりました。どんどん練習をしてリードで登れるようになりたいです!
(長谷川)アルパインアイスは初めてでしたので、色々勉強になりました。赤岳鉱泉のときも山宮会長に登り方教わったのですが、上手く体現できず、今回もまた教えていただいて、やっとなんとなくわかりはじめた気がしています。なるべくアイスクライミング行ける機会逃さずに練習したいです
(工藤)仙人沢ではこてんぱんにやられたアイスでしたがまた丁寧にご指導いただきちゃんとアックスが決まればとても楽しくすっかり虜になってしまいました。来シーズンにはアックスを入手してガシガシ登れるようにがんばりたいです。
(進藤ま)2回目の松木沢そして初めての黒沢へ行って来ました。コロナの影響で初日のみの参加で皆さんと一緒にテント泊出来なくて残念したが晴れて風もなく最高のコンディションのなかでアイスが登れて楽しかったです。山宮会長の疲れない登り方を再度確認出来て良かったです。今度はスクリューをセットしながら登れる様に、そしてリードで登れるように頑張りたいです。
★山行の詳細はヤマレコとヤマップにアップしてあります。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3943762.html
https://yamap.com/activities/15348134



























