サギダル尾根(中央アルプス)

★山域:サギダル尾根(中央アルプス)

★日付:2021.01.10(日)

★天気:晴れ時々ガス、稜線上はそれなりに風有り

★山行形態:個人山行、アルパインクライミング

★参加者:山宮(L)、阿部

★ルート状況:

 ◆アプローチ

 ・サギダル尾根取付へは千畳敷駅から出たところにある祠脇から岩峰を目指して適当に登っていく。(岩峰の右端ラインがサギダル尾根。)

 ・先行者はおらず積雪でトレースも無く膝下ラッセルだった。(場所によっては膝上まで潜った。)

 ◆サギダル尾根

 ・岩峰右端の尾根末端に取付き序盤はフリーで登り途中からロープを出しアンザイレン。1ピッチはスタカットで登り、サギダルの頭まで残り少しの距離の2P目はコンテで登った。

 ・岩峰に1~2個ぐらい残置ハーケンもありましたが、基本は灌木でプロテクションを取りました。

 ◆下山

 ・サギダルの頭から極楽平まで適当に歩き、そこから千畳敷駅まで適当に下りました。

★感想:

(山宮)阿部くんはもちろん私もサギダル尾根は初見なのでネットでコースタイムを下調べして登山計画書を作成しました。その他の情報はサギダル尾根より宝剣岳への縦走路のほうが難しいとしかインプットしていなかったのですが、そこに落とし穴がありました。サギタル尾根の取付からフリーで登っていき目の前に岩峰が出てきたところの灌木で支点を構築しロープを出しました。岩には雪が付いていて一見右から登ったほうが簡単そうだと思ったのですが、最初の支点をどこで取ろうか迷って時間が過ぎ(時間切れの一因。)、結局左の灌木で支点を取り中央から登りました。登り始めたらあとは問題なく登れました。ルンゼのところでロープ半分のコールがあったので上部に見える灌木までロープを伸ばし終了点としました。2P目、サギタルの頭まではフリーでいけそうでしたが(実際中間支点は1個も取らずに登りました。)ロープを仕舞わずに登ってフォローの阿部くんは念のため確保しました。阿部くんがサギタルの頭に登ってきてアンザイレンを解除しロープを仕舞い時間を確認すると13:50。稜線上はガスってるし風も強い、ロープウェイ最終便までの時間も無いので今回は宝剣岳を登って乗越浄土から下山するルートは諦めてエスケープルートにしていた極楽平の適当なところから下山することにして下山しました。

★反省:

 (山宮)

 初見ルートを数多くこなしてきたつもりですが、プロテクションどうする?という一番大事なことを瞬時に判断できる能力はまだまだなんだと痛感しました。完全に実力不足です。支点が取れなさそうな自然物のところでいかに確実に支点を取ることができるか!を今後の課題としたいと思います。

 私の作った登山計画書の装備品には個々で50mダブルロープを1本と書いておいたのですが阿部くんが持ってきたダブルロープは60mの物(そのことについては阿部くんはフォローで登っているときに思い出したらしく私はその事実を知らないままフォローの阿部くんをビレイし、1P目を登り終えてからその事実を聞かされました。)私は同じマムートのロープだったのでロープいっぱいの段階で弛みはないと思いこみビレイしてました。阿部くんから『新しいほうのロープ弛んでるんで張ってください!』とか『新しいほうのロープ60mでした。張ってください!』とかのコールがあればロープを弛ませることビレイできたのですがそういったコールは無し。その挙句に弛んだロープが引っかかって大変だったと登った後で言われても・・・青と青になったのは新しい青、古い青とコールすることで区別しようと解決しましたが、そもそも計画書を作成する段階でロープについて確認するべきだったと思いました。(私の方でロープ2本用意することも可能だっただけに・・・)

 阿部くんはアルパイン経験が浅くいろいろわからないことがあったと思うし私に聞きづらい(そういうオーラが出てる?)こともあったと思います。常日頃とは言いませんが行きの車の中でいろいろ意思疎通を図っておくことも大事だと思いました。また当たり前だと思っていることの確認も大切だとわかりました。

★山行の詳細はヤマレコにアップしてあります。https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2858314.html

サギダルの頭から右へ落ちるラインがサギダル尾根
取付きを目指しラッセル
ようやくサギダル尾根末端
序盤は適当にフリーで
1P目・・・出だしのプロテクションセットに手間取った
正面の灌木を終了点にした
稜線上は風が強そう
登ってくる阿部くん
いつの間にかガスる・・・
サギダルの頭は風が強かったー
極楽平まで歩いてきて
あとは適当に千畳敷駅まで下山
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投稿者: 新潟クライミングクラブ

新潟クライミングクラブは新潟市にある山岳会です。「角田山からヒマラヤまで!!」を合言葉にアルパインクライミングを中心に活動しています。

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