尾勝谷塩沢右俣(南アルプス)

★山域:尾勝谷塩沢右俣(南アルプス)

★日付:2020.12.29(火)~30(水)

★天気:12/29 晴れ/雲り、12/30 雨

★山行形態:個人山行、アルパインアイスクライミング

★参加者:山宮、他2名

★ルート状況:

 ◆アプローチ
 ・市道黒河内線が通行止めのため通行止め地点~尾勝谷出合の橋までは舗装路を歩く。
 ・尾勝谷出合の橋~尾勝谷と塩沢の分岐までは所々崩れた林道を歩く。
 ・塩沢からはゴーロの沢歩きで、序盤は何度か渡渉があるので転倒やドボンに注意。中盤からは雪が出てくるので滑らないよう注意。
 ・今回は塩沢二俣から30分ぐらい手前の適地でテント幕営。
 ・塩沢二俣から右俣を詰め、F1基部でアイゼン装着、ダブルアックス、アイススクリューをザックから取り出しアイスクライミング装備で登攀開始。

 ◆尾勝谷塩沢右俣(4級上 Ⅴ+)
 ・全体を通して雪がほとんど無く滝を下から登れました!
 ・全体的に水っぽい氷でした。F2、F3、F10の下部はつらら集合体のスカスカのシャンデリア氷でリードはクリーニング必須&アイススクリューを決める場所を探すのが大変そうだった。
 ・F5は左へ屈曲している。(F5(下)で右に見えるルンゼは✖、1段上がって正面に見えるルンゼは✖、左へ続く滝が正解。)
 ・ロープを出して登攀したのはF2、F3、F5、F9、F10。その他はフリーで登りました。
 ・下山は灌木を支点にして懸垂下降で下りました。F10下からヘッデン下山になったので6m程度のF4でも積極的にロープを出して下りました。

 F1:多段ナメ フリーで登る
 F2:2段45m Oさんリードで登る
 F3:45m Oさんリードで登る
 F4:6m フリーで登る
 F5:2段45m Tさんリードで登る
 F6:25m フリーで登る
 F7:20m フリーで登る
 F8:10m ほとんど埋まっていた?フリーで登る 
 F9:2段30m 山宮リードで登る
 F10:45m Oさんリードで登る

★感想:尾勝谷塩沢二俣については直前で転進先となったので詳しく調べていませんでしたが、過去にOさんがF5で間違い沢を登ってしまい敗退して宿題になっていたルートだったので安心して取付きまで登れました。アプローチは長くて退屈でした。塩沢に入ると大きな岩あり、渡渉あり、雪の付いた岩ありで歩きづらかったです。右俣の滝は雪がほとんど無く滝を下から登れて楽しかったです。氷は水っぽくアックスは決まりやすかったです。ロープを出したF2、F3、F5、F10はフォローだったので快適に登れました。実際にリードしてみないとわかりませんがリードでも登れないことはないと感じました。(今後、これらの滝をリードするにあたり、つらら集合体のスカスカのシャンデリア氷のクリーニング&アイススクリューを決める場所を探す経験をたくさん積んでいきたいと思いました。)2段30mのF9は特にロープを出さなくてもよかったのですが、ここまで私がリードしているところが無く、一応高さもあったので念のためロープを出してリードさせてもらいました。12/30が悪天予報だったのでヘッデン下山覚悟で12/29のうちにF10まで登りましたが結果的に正解でした!(12/30は予報通り最悪の天気・・・雪だと思ってましたが雨でした。テントはフライを持っていかなかったのでテント内は水浸し。火を使って朝食を食べてる余裕はなくザックに装備を詰めこみ早々に下山。行動食や水筒の中の前夜に作っておいた暖かい紅茶があったのでを食べることや飲むことは問題ありませんでしたが雨中の下山は不快でした。)全国的に悪い年末の天気予報の中、アルパインアイスルートを完登できて良かったです。Tさん、Oさん、お疲れさまでした。またよろしくお願いします。

★反省:

①ヘッデン下山だったので特に注意して下ってはいましたが氷の薄いところで踏み抜きドボン・・・転んだ勢いでアックスを雪の中に落として探すのに苦労しました。(周りの雪の中に片方のアックスが見当たらずドボンした水の中に手を突っ込んでしばらく捜索しましたが見つからず諦めて下ろうとしたところ、Tさんが1段下に下りた雪の中から見つけてくれました。ありがとうございました。)

②F1最初のナメ滝を最後に懸垂下降で下りF1基部で登攀装備を仕舞うときにアックス2本をナメ滝上に残置していることに気付きOさんからアックスを借りてフリーで登り返し再度懸垂下降で下りました。フリーで登れる滝だったから良かったですが・・・忘れ物注意!!

★山行の詳細はヤマレコにアップしてあります。https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2842959.html

尾勝谷出合の橋
尾勝谷と塩沢の分岐から塩沢へ
ゴーロ帯を歩く
二俣の手前でテント幕営
F1基部で登攀準備
F1ナメの最後の滝
F2
F2をリードするOさん
F3
F3をリードするOさん
F4
F5
F5をリードするTさん
F6
F7
F9
F9をリードする山宮
F10
F10をリードするOさん
F2を登るTさん
登攀終了地点となるF10の上部にて
テントに帰ってくつろぐ
12/30、テントを撤収して雨の中を下山

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投稿者: 新潟クライミングクラブ

新潟クライミングクラブは新潟市にある山岳会です。「角田山からヒマラヤまで!!」を合言葉にアルパインクライミングを中心に活動しています。

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