一ノ倉沢烏帽子沢奥壁南稜(谷川岳)

★山域:一ノ倉沢烏帽子沢奥壁南稜(谷川岳)

★日付:2020.07.19(日)

★天気:曇り時々晴れ

★山行形態:山岳会山行・アルパインクライミング

★目的:アルパインクライミングの実践

★参加者:山宮(CL)、吉川

★コース:谷川ベースプラザ→一ノ倉沢出合→(一ノ倉沢を沢と高巻き道でテールリッジ基部まで歩く)→テールリッジ基部→(テールリッジを登る)→中央稜取付→(烏帽子スラブ横断バンドを歩く)→南稜テラス→(南稜を登攀)→南稜6P目終了点→(6ルンゼ右俣~南稜ルートを懸垂下降5回)→烏帽子スラブ横断バンド→(烏帽子スラブ横断バンドを歩く)→中央稜取付→(テールリッジを下る)→テールリッジ基部→(一ノ倉沢を沢と高巻き道で一ノ倉沢出合まで歩く)→一ノ倉沢出合→谷川ベースプラザ

★コース状況:(ルートグレードは参考にしたトポ図からで、あとは個人的な感想です。一ノ倉沢の雪渓の状態は2020年7/19現在のものです。)

 ◆一ノ倉沢出合~テールリッジ基部

 ・一ノ倉沢出合からヒョングリ滝まで雪渓無し。(ヒョングリ滝上部には若干の雪渓が残っている。)


 ・テールリッジ基部は雪渓が無く沢床が出ている。(基部より本谷の上は雪渓が残っている。)


 ・ヒョングリ滝から右岸の夏道を高巻き懸垂下降の残置支点があるところから残置フィックスを使いつつ沢床までクライムダウンし沢を横断。

 ・下部と上部の夏道(沢高巻き道)歩きは朝露で草木が濡れていてパンツ・上着が濡れて不快でした。

 ◆テールリッジ基部~南稜テラス

 ・岩が濡れていてペース上がらず・・

 ・朝露で草木が濡れていてパンツ・上着が濡れて不快でした。

 ◆一ノ倉沢烏帽子沢奥壁南稜(3級上、Ⅴ)

 1P スラブ~左のカンテ~バンドを右~チムニー直上 Ⅳ 30m(山宮リード)

 ・チムニー出だしのスタンスが濡れていていやらしかったのでA0突破。

 2P フェースを右上~直上 Ⅳ 30m(吉川リード)

 ・ピッチは他と比べるとよく乾いていて問題なく登れた。

 3P  草付 Ⅱ 40m(山宮リード)

 ・特に問題なく登れた。 

 4P フェイス~馬の背リッジ手前 Ⅲ 40m(山宮リード)

 ・特に問題なく登れた。

 5P 馬の背リッジ手前~馬の背リッジ Ⅲ 30m(吉川リード)

 ・リッジに上がるまでは岩が濡れていていやらしかった。

 ・リッジ上は動く岩が多かった。

 6P クラック左側のカンテ~逆層の垂壁 Ⅴ 40m(山宮リード)

 ・出だしはクラック左のカンテを登りました。

 ・逆層の垂壁は外傾したスタンスが多いですがが向きで効かせられるホールドも多いので快適でした。ただ最後の1手はホールドとスタンスは共に濡れていて悪くA0しました・・

 ・カンテは乾いてましたが、垂壁は濡れているところが多かったです。

 ルート全般 

 ・岩が濡れているところが所々あり谷川アルパインぽかった(笑)

 ◆懸垂下降

 ・6ルンゼ右俣~南稜ルートを懸垂下降して烏帽子スラブ横断バンドまで下りました。(50mロープ2本で5回の懸垂下降。)

 ・その後、烏帽子スラブ横断バンドから50mロープ1本で1回懸垂下降して安定したところまで下りました。

★感想:

(山宮)あいにくの長梅雨で予定していた7/12(日)の山行は前日までの天気や当日の悪天予報より1週間後の7/19(日)に延期となった。当初5人参加予定だったが延期したことで皆の都合がつかず2人での寂しい会山行になりました。7/19(日)もあやしい天気予報でしたが前日までの天気は雨が少なく当日は昼までもつ天気予報だったので山行を決行しました。序盤のアプローチは岩が濡れていたり草木が濡れていたりで不快でしたが、天気は曇り。時々晴れ間ものぞき風もあって岩はどんどん乾いてくれて良かったです。天気予報のせいか、この日の一ノ倉沢に入ったパーティーは私たちだけでした。アプローチで岩が濡れていて下山時は危なそうなところが何箇所かありました。会山行なので安全マージンを最大限にとって積極的にロープを使おうと考えてましたが、天気のおかげで下山時には岩が乾いていたのでクライムダウンで下りれました。今回が初谷川アルパインの吉川さんにとっては最高のコンディションでの山行とは言えないでしょうが、谷川っぽさを経験できたのは良かったと思います。

(吉川)良い経験ができました。次回は今回リードしてなかったところをリードしたいです。

★山行の詳細はヤマレコにアップしてあります。

https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2443614.html

一ノ倉沢出合
テールリッジ基部の雪渓
沢床が見えてます
クライムダウン中の吉川
南稜テラス
1P目を見上げる
1P目を登ってくる吉川
2P目をリードする吉川
3P目を登ってくる吉川
4P目を登ってくる吉川
5P目終了点でビレイ中の吉川
6P目を登ってくる吉川
あと少し
6P目終了点から見た3スラ
6P目終了点から見た国境稜線
6P目終了点から見た烏帽子岩
6ルンゼ右俣の懸垂下降開始地点
6ルンゼ右俣を懸垂下降
懸垂下降
懸垂下降
烏帽子スラブ横断バンドへ懸垂下降
テールリッジを下る
テールリッジを下る
ヒョングリ滝右岸をクライムダウン
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投稿者: 新潟クライミングクラブ

新潟クライミングクラブは新潟市にある山岳会です。「角田山からヒマラヤまで!!」を合言葉にアルパインクライミングを中心に活動しています。

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