一ノ倉沢烏帽子沢奥壁中央カンテ(谷川岳)

★山域:一ノ倉沢烏帽子沢奥壁中央カンテ(谷川岳)

★日付:2018.05.05(土)

★天気:曇り→(ポツポツ雨・・・)→(雪!?)→晴れ    

★山行形態:個人山行、アルパインクライミング

★参加者:山宮(CL)、岩出(SL)、荒井

★コース:谷川ベースプラザ→一ノ倉沢出合→(一ノ倉沢)→(テールリッジ)→中央カンテ取付→(中央カンテ13P)→懸垂岩のコル→(懸垂下降3P)→南稜終了点→(6ルンゼ~南稜を6P懸垂下降)→烏帽子スラブのバンド→(テールリッジ)→(一ノ倉沢)→一ノ倉沢出合→谷川ベースプラザ

★コース状況:全体的に岩が脆くて落石に注意が必要です。残置支点はありますがハーケン、カム、ナッツは携行したほうがいいと思います。5/5現在の雪の状態 ですが、一ノ倉沢出合からテールリッジ基部までは雪渓が固く締まっていて雪通しで快適に歩けました。テールリッジは雪無し、中央カンテは雪無し、6ルンゼ~南稜下部は雪無し、鎌形ハング下に若干の雪が残ってました。

◆中央カンテ(4級下、Ⅴ- A1(Ⅴ+))

 1P バンドを右へトラバース~草付スラブ(35m、Ⅲ)(荒井リード)

 ・朝一なので少し緊張しましたが特に問題なく登れました。

 2P フェイス~スラブ(50m、Ⅲ)(山宮リード)

 ・特に問題なく登れました。

 ・中間支点はほとんど無くハーケン1個所使用。(回収しました。)

 3P バンド左上しクラック~カンテ(35m、Ⅳ)(岩出リード)

 ・カンテは気持ちよく登れました。

 4P カンテから小垂壁下まで(30m、Ⅲ+)(荒井リード)

 ・特に問題なく登れました。

 ・4P目の終了点はトポ通りのとこか確信なし。

  (4~5Pは40m、Ⅳで1ピッチのトポもある。)

 5P 小垂壁からフェイスを左上(30m、Ⅳ)(山宮リード)

 ・フェイスを左上しすぎて正面ルンゼまでいってしまった・・・正面ルンゼからも登れるが5P目終了点までクライムダウンしました。

 6P ルンゼ~チムニー(40m、Ⅴ-)(山宮リード)

 ・チムニーの登りは痺れたました♫

 ・中間支点は豊富にありました。

 ・5~6Pは繋げて登りました。(50mロープでギリギリでしたが、トポ通りなら5Pは30m、6Pは40mなのでロープ長さ足らないはずだけど・・・やはり4P目の終了点が違ってた?)

 7P 左へトラバースしてフェイスを右上(40m、Ⅲ-)(荒井リード)

 ・特に問題なく登れました。

 8P 人工のフェイス~クラック(40m、Ⅳ+、A1(Ⅴ+))(岩出リード)

 ・人工のフェイスを乗っこすときに右足を乗せるのに良さそうな大きな岩がちょっと動きそうで嫌らしかったのでその左にある小さい岩に乗りました。

 ・クラックは楽しく登れた♫・・・が、リードでは遠慮したいかな(笑)

 ・クラックで1個所リンクカムを使用した。

 9P 凹状スラブ~凹角内のクラック(30m、Ⅳ)(山宮リード)

 ・特に問題なく登れました。

 ・クラック上部で1個所リンクカムを使用した。

 10P 草付スラブ(20m、Ⅲ)(荒井リード)

 ・特に問題なく登れました。

 11P 草付スラブ左上~凹角からスラブを左から巻く(30m、Ⅳ)(岩出リード)

 ・特に問題なく登れました。

 ・凹角を登り左へトラバースするほどスラブの傾斜は緩くなり登りやすい。

 12P 烏帽子岩の下をトラバース~草付ルンゼ(40m、Ⅳ)(山宮リード)

 ・草付ルンゼは濡れていた最悪だった。

 ・草付ルンゼは岩も脆くて最悪。

 13P 草付を懸垂岩へトラバース(30m、Ⅰ)

 ・12P目を切った終了点の場所(ルンゼを詰めて残置ハーケンが2本あった場所。本来の12P終了点はそこから草付を少し左へ行ったところにあったが、ルンゼを登ったところからは支点が見えなかった。)が悪かったので、その終了点でフォローで登ってきた2人を立ち止まらせずにそのまま本来の12P終了点まで行ってもらった。その後、12P目を切った終了点でのビレイをボディービレイに変えて荒井、岩出に13P終了点へ向かってもらった。

◆下山

 懸垂岩のコルから少し登ったところの小岩~南稜ルート終了点    

 ・3ピッチ懸垂下降しました。(2ピッチで下りたところは南稜ルート終了点の少し上の場所でそこから熊笹を掴んでクライムダウンしてもよかったのですが、ちょっと危なそうだったので3人目に懸垂下降した荒井に2ピッチ途中にある支点でピッチを切ってもらいそこから南稜ルート終了点までロープを伸ばして懸垂下降しました。)   

 6ルンゼ~南稜ルート下部~烏帽子スラブのバンド

 ・5ピッチ懸垂下降しました。

 烏帽子スラブのバンド~衝立岩中央稜取付    

 ・上の傾斜がきついところで50mロープ1本で2ピッチ懸垂下降しました。

 ・その後はロープ無しで下山。

 テールリッジ    

 ・特に問題なく下りました。

 一ノ倉沢雪渓

 ・テールリッジ基部から雪渓に下りてすぐは傾斜がきついしアプローチシューズのみなので少し滑って大変でしたが、特に問題なく下りました。

★感想(山宮):核心の8ピッチ、そこそこの難度の6ピッチの登攀は痺れましたが楽しかったです♪天気は時間が経つにつれて回復していき高度感のあるクライミングを楽しめました♫初見ルート、3人パーティー、ピッチ数が多い・・・これらのことから登攀には時間がかかると考えて早めの山行開始でしたが谷川ベースプラザに戻ってきたのは20時過ぎでした。(テールリッジ基部から一ノ倉沢の雪渓へは暗くなる前に下れました。)12P目の草付ルンゼは岩が脆くてちょうどよく使えそうな岩は浮いていて使えず、さらに濡れていて今回1番嫌なピッチでした。懸垂岩のコルで懸垂下降の支点となる小岩を断定するまで時間がかかりすぎてしまった。最初の人が懸垂下降するときにロープが絡まり時間がかかった。(後日、山の先輩に改善点いろいろ聞いたので次回に生かそうと思います。)

※山行の詳細はヤマレコにアップしてあります。

https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1457806.html

暗い中ヘッデンを点けテールリッジを登る
衝立岩中央稜取付で明るくなるまで待機

中央カンテ1P目
順調に進んでいくリードの荒井
2P目を登ってくる荒井
3P目終了点でビレイする岩出と3P目を登る荒井
3P目を登る荒井
4P目リードする荒井
6P目を登っていく荒井
8P目を登る岩出
9P目終了点から烏帽子岩を見上げる
12P目をリードする山宮
12P目終了点でビレイする山宮
12P終了点から見た13P目終了点(=懸垂下降点)を探す岩出と荒井
少し下ったところの小岩から懸垂下降
南稜上部を懸垂下降してくる岩出
6ルンゼを懸垂下降していく岩出
烏帽子スラブの横断バンドまで懸垂下降してくる荒井
テールリッジを下山中に振り返って見た衝立岩

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投稿者: 新潟クライミングクラブ

新潟クライミングクラブは新潟市にある山岳会です。「角田山からヒマラヤまで!!」を合言葉にアルパインクライミングを中心に活動しています。

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